女子ゴルフで世界ランク5位の畑岡奈紗(21)=フリー=が6日、成田空港から渡米した。当初は11日の予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大で、入国制限が日本にも適用される事態を恐れ、急きょ出発を早めた。
畑岡は「入国規制がかかるかもしれない。下手したら隔離されてしまうかもしれないし、緊張している」と不安な思いを口にした。米ツアー選手の情報もチェックし「アジアの選手が米国にいる様子が伝わってきた。私も早く行かないと危ないと思った」と語った。
米参戦4年目で、1月に2戦連続2位。2月からのタイ、シンガポール、中国のアジア3連戦は新型コロナウイルスの影響で中止となった。「開幕から空いてしまったので、早く実戦で(練習したことを)試したい。なるべく早くウイルスが終息してほしい」と、再開初戦のファウンダーズ・カップ(19日開幕、アリゾナ州)に向けて話した。
6月までは米国に滞在を続けることも明かした。東京五輪で金メダルを目指す21歳は「五輪も(開催が)どうなるかと言われていて心配ですけど、今は自分ができる準備をするしかない」とうなずいた。(岩原 正幸)