ゴルフの男子シニアツアーの今季出場権を争う予選会が25日から3日間、高知・Kochi黒潮CC(6860ヤード、パー72)で行われる。
練習日の24日は、選手に新型コロナウイルス対策で日本が入国制限する中韓など8か国に14日間以内の滞在歴がないことが記された誓約書への署名が義務づけられた。8か国は法務省が定める中国、韓国、イラン、イタリア、サンマリノ、スイス、スペイン、アイスランドとなっている。会場内にはアルコール消毒液が置かれ、マスクをつけて調整する選手も見られた。大会本部は選手に37度5分以上の発熱がある場合、医療機関での診察を求めている。
予選会には118人が出場し、基本4人1組でプレーする。各組にハウスキャディー1人がつく。全試合の出場資格が得られるのは上位10人が目安。また、直前には、シンガポールに拠点を置く外国人選手が出場を取り消した例もあった。シンガポールは、今回の誓約書には記されていないが、日本から同国へ再入国できなくなることを危惧してのものだという。
国内女子ツアーが開幕から5戦連続中止となる中、ゴルフ界で競技を実施しているのは日本プロ(本大会は7月2~5日、栃木・日光CC)の予選などに限られる。今回のシニアツアー予選会について、日本プロゴルフ協会(PGA)関係者は「プロゴルファーの職場を確保するのが目的」と説明した。予選会の期間中、スコア提出所でスコアカードを受け取るスタッフは手袋をつけるなど、感染防止策を行う。
ツアー開幕戦は、4月10、11日の金秀シニア沖縄OP(沖縄・喜瀬CC)となっているが、開催可否は協議中となっている。
予選会に出場するレギュラーツアー通算5勝の芹澤信雄(60)=TSIグルーヴアンドスポーツ=は「我々はゴルフ場でプレーしないと、仕事ができない。屋内のスポーツと違って、外でやるから接触はそこまでない。ゴルフは風通しがいいから、やるべき。(コロナを)なめちゃいけないけど、手洗い、うがいをしっかりしてね」と、対策を講じた上での実施を歓迎した。川岸良兼(53)=フリー=も「これを目標にやっているおっちゃんばかりですから。(開催は)ありがたい」と同調した。