主催の日本ゴルフ協会と大会事務局などは3日、アジアンツアーとの共同主管大会、国内男子プロゴルフツアーのアジアパシフィックオープン・ダイヤモンドカップ(5月7日~10日、千葉・総武CC総武C)の開催中止を発表した。1973年のツアー制施行後、最多となる3戦連続の中止となった。
大会事務局は中止を判断した経緯について「新型コロナウイルス感染拡大は日本のみならず世界的に日々、深刻化の一途をたどっています。3月11日に世界保健機関(WHO)が『パンデミック(世界的な大流行)とみなせる』と表明し、国際社会として感染拡大防止に向けた対策強化が呼びかけられました。
アジアナンバー1を決める国際大会として開催している本大会は、各国の出入国制限措置が拡大されている現状や、世界的に感染防止に取り組む姿勢を重く受け止め、本年の開催を中止するという判断に至りました」などと説明した。
2019年大会でツアー初優勝を飾った浅地洋佑(26)=フリー=は、大会事務局を通じてコメントを出した。
「プロ初優勝を果たした思い出深い昨年大会から1年。ディフェンディングチャンピオンとして迎える本年の大会開催を心待ちにしていましたが、新型コロナウィルス感染症の拡大防止のために大会が中止となったのはとても残念です。
開催に向けて努力を続けてこられた関係者の皆様にとっても苦渋のご決断であったことと思います。しかし、この状況ではご来場をお考えいただいたゴルフファンの皆様はじめ大会に関わるすべての方々の安全を第一に考えるのが今できる最善のこと。気持ちを切り替えて、来年大会で素晴らしいプレーをお見せし、再び全英オープンに出場できるよう、これからも精進を続けていきます。不安の中で日常生活をおくられている方も多いと思います。1日も早くこの混乱が収束し、平穏な日々が戻ることを願うとともに、そのときには自分も含めプロゴルファー全員がゴルフファンの皆さまを勇気づけ、笑顔になるプレーをすることをお約束します! 来年、笑顔で皆様とお会いできることを楽しみにしています」