今平周吾、婚約者・若松菜々恵さん手料理で“おうち時間”充実 3年連続賞金王&海外メジャー活躍へ…インタビュー


今平周吾の最近の一日

今平周吾の最近の一日

 日本男子プロゴルフツアーで2年連続賞金王の今平周吾(27)=フリー=が、6日までにスポーツ報知のインタビューに応じた。新型コロナウイルス感染拡大の影響でツアーは4月以降、6月まで7戦連続で中止となり、7月以降も再開のめどは立っていない。先行きは不透明だが、ツアー史上最小、身長165センチの賞金王は1973年ツアー制施行後、4人目となる3年連続賞金王と海外メジャーでの好成績に向け、努力を積んでいる。1年延期となった東京五輪も含めて、秘めた思いを打ち明けた。(取材・構成=榎本友一、岩原正幸)

 今年は1月の米ツアーから参戦。2月の世界選手権シリーズのメキシコ選手権以来、実戦から遠ざかる。

 「今は週に2、3回練習場に行き、週2、3回コースでラウンドしています」

 契約するヤマハの新クラブもテストしている。

 「ドライバーはリミックス(RMX)120、アイアンはリミックス(RMX)020を試しています。ドライバーは安定感が出て、アイアンは球の高さが出るようになっています」

 4月以降、世界中の男女プロゴルフツアーが中断。天才的なボディーバランスから安定感抜群のショットを放つ日本の賞金王は、体づくりに重点を置いている。

 「いつ(ツアーが)始まるか分からない状況なので、今は練習よりも基礎体力を上げること。ジムには行かず、自宅で下半身や肩甲骨を動きやすくするトレーニングをしています。1日1時間くらいの自重トレーニング。僕は人よりも体は小さいし、人よりも努力しないと結果を出せない。毎日、継続してやることで結果にもつながると思っている。今は毎日30~40分、ランニングをしています」

 これまで海外メジャーは7試合すべて予選落ちと苦戦。今季は全米オープンが6月から9月、マスターズが4月から11月に延期された。ともに、3年連続賞金王のかかる日本ツアーのビッグトーナメントと時期が重なった。

 「今の時点では、海外メジャーに優先して出たいと思っています。今年は海外で結果を残したい、という気持ちがあるので。一番結果を出したいのはマスターズ。出場人数も少ないですし、最高峰のメジャーというイメージがある。秋のマスターズは景色も違うでしょうし、楽しみですね」

 04~06年の片山晋呉以来のツアー史上4人目&最年少での3年連続賞金王の偉業がかかる。達成者は青木功、尾崎将司、片山と永久シード保持者3人のみだ。

 「3年連続賞金王はやっぱり取りたいですよね。今季が何試合になるか分からないですけど、(3人に)並んでみたいと思っています。去年(2位5度)、一昨年(5位以内が7度)と勝負どころを攻めきれずに、2位で悔しい思いをしたことが多かった。今年はそういうところを磨いていきたい。出られる試合で結果を出して、目標は年間3勝のままでいきます」

 東京五輪は1年延期された。国際ゴルフ連盟は男子代表は来年6月21日付の世界ランクで決定することを発表。今平は世界ランク41位で松山英樹に続く日本人2番手で代表圏にいる。

 「中止にはならず、来年また五輪に出るという目標ができたので、それはうれしかった。世界ランクは自己ベストの32位以上を目指していきたい。開催されれば、8月の世界選手権シリーズのフェデックス・セントジュード招待、メジャーの全米プロ選手権にも出て行きます」

 今年、都内から神奈川県内へ引っ越した。婚約者・若松菜々恵さん(24)の手料理などで“おうち時間”も充実している。

 「色の濃い野菜、魚、鶏肉が体にいいみたいで、そういう料理を作ってくれます。色の濃い野菜はタンパク質などの吸収がいいので意識して取るようにしていますね。今はマンションのバルコニーでDIY(Do It Yourself)というかテーブルやイス、床とかを自分で作ったりするのが楽しいですね」

「いいゴルフを」 現状では早くても7月以降のツアー再開予定だが、熱い思いも抱いている。

 「無観客での試合は選手にとっても寂しい。ギャラリーの皆さんが来てくださった方がやりがいもあるし、盛り上がる。早くそういう環境に戻ってくれたらいいなと願って、いいゴルフをお見せできるように準備をしています」

 ※今回の取材は適切な距離を保ち、マスク着用の上で屋外で取材しました。

 ◆日本男子ツアー3年連続の賞金王 1978~81年(4年連続)に青木功が38歳で達成。88~90年には尾崎将司が43歳で成し遂げた(94~98年には5年連続賞金王)。片山晋呉は2004~06年に33歳で輝いた。今平が今季達成すればツアー史上最年少28歳での3年連続賞金王となる。

 ◆今平 周吾(いまひら・しゅうご)1992年10月2日、埼玉・入間市生まれ。27歳。9歳でゴルフを始め、2008年の日本ジュニア(霞ケ関CC)では松山英樹との最終日最終組対決を制し優勝。埼玉栄高を中退後、米IMGアカデミーで2年間武者修行。09年全米ジュニア8強。11年にプロ転向して14年に下部ツアー賞金王。ツアー通算4勝。165センチ、67キロ。家族は両親と姉。

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