日本女子プロゴルフ協会と大会主催者は8日、新型コロナウイルスの感染拡大と政府の緊急事態宣言を受け、宮里藍サントリーレディス(6月11~14日、兵庫・六甲国際GC)の開催中止を発表した。1988年のツアー制施行後、最多の15試合連続の中止となった。
大会アンバサダーで日米通算24勝の宮里藍さん(34)は、大会事務局を通じてコメントを発表した。「今年のサントリーレディスオープンが中止になった事を受け、アンバサダーとしてはもちろん個人的にも非常に複雑な気持ちになりましたが、世界的に厳しい現状の中で私が発信出来る事は何かを日々考えています。
先ずは、六甲国際ゴルフ倶楽部の皆様や運営の皆様、そして選手の皆さんの無事をお祈りいたします。また私自身も、しっかりと予防をした上でこの機会にアンバサダーとして多くのことを学び、これからのサントリーレディスオープンに向けて新しいアイディアを一つでも多く出して行きたいと思っています。
今年からサントリー所属となった渋野選手をはじめ、選手の皆さんも前例がない中で日々不安を抱えながら準備をしていくという難しい状況だと思います。またゴルフファンの皆様の中には、「選手のプレーをコースで見たい!」という声を私に直接届けてくださる方もいらっしゃいます。この先まだ見通しが立ちにくい状況だと思いますが、先ずはこの状況を皆様と共に乗り越え、スポーツの素晴らしさを改めて共有出来るときには、サントリーレディスオープンで選手の皆さんやゴルフファンの皆様に心から楽しんで頂けるよう、アンバサダーとしてしっかりと準備して行きたいと思います!」
また、今年からサントリーと所属契約を結んだ渋野日向子(21)も大会事務局を通じてコメントした。以下全文。
「まず初めに開催に向けてご準備頂いた大会関係者の皆様、ギリギリまで開催に向けてご尽力頂きありがとうございました。そして、開催を心待ちにして頂いていたファンの皆様、会場でお会いする事が出来ずとても残念に思います。地元の方々や選手・関係者の安心と安全を守る結果の決断だと感じております。
サントリー所属プロとして、初めて臨む大会が中止になった事はとても残念ですが皆様と笑顔で会えるように今は我慢をする時だと感じています。たくさんの人達がコロナウイルスの影響をいち早く収束させる為に、今も懸命に戦ってくれています。
今は私に出来る事をしっかりとして、開催に向けて調整を続けていきます。1日でも早く皆様に会えることを楽しみにしております」