【しぶこのコーチ青木翔プロ100を簡単に切る方法】<3>スライス克服


左の壁をつくる練習はクラブを垂直に立てた状態で左手で押さえながら右手一本でスイングするとよい

テイクバックで体重が右に流れすぎると左の壁が全くできない

 これまで100を切るためのスタンスやグリップ、前傾姿勢といった構えについて話してきました。今回からはいよいよスイング編です。
 100の壁で悩んでいる人の多くはスライスではないでしょうか。スライスの原因の大半が左の壁ができていないこと。テイクバックで右に流れ、インパクトからフォローにかけて左に突っ込む。これでは体の軸がブレブレ。とくにインパクトで体が左に流れるとクラブが遅れて入ってくるので、フェースが開き、スライスが出やすくなります。

 

左の壁ができた正しいフォロー

インパクトからフォローで体が突っ込んでいくと左の壁が崩れてスライスの原因となる

 スライスが出ている人は一度、この左の壁が崩れていないかをチェックしてください。まずはクラブを垂直に立てて左手一本で抑えます。そのまま右手一本でティーアップしたボールを打ちます。
 この時、テイクバックで体が右に動くと、抑えたクラブが右後ろに傾きます。またインパクトで左の壁が崩れていたり、ヘッドアップしたりしていると、左手で抑えているクラブが左前に傾く。この動きがあるうちはスライスが出ます。
 クラブを垂直に立てた状態で球を打てるようになれば、左の壁がしっかりとできるのでボールはスライスしません。しかも壁があるぶん、力が分散されないのでヘッドが走り、飛距離もアップします。
 スライスに悩んでいる人は、左手でクラブを抑えて右手一本で球を打つ練習をしてください。(次回はスイングのリズムについて)

 

<プロフィール>
青木翔(あおき・しょう) 1983年3月28日、福岡県生まれ。36歳。福岡大卒業後にプロゴルファーを目指す。27歳の時にティーチングプロの資格を取得。2017年から渋野日向子のコーチとなる。2019年のAIG全英女子オープンでは渋野のキャディーを務めた。181センチ、77キロ、血液型A。