静岡県袋井市にある県内屈指のゴルフ名門コース「葛城ゴルフ倶楽部」(GC)の研修生で、日本女子プロゴルフ協会(LPGA)のプロテスト合格を目指すゴルファーがいる。浜名高剣道部を引退後本格的にゴルフを始めた五味奈々子(19)が3年後の受験を目標に掲げプロの仲間入りを狙う。
元「ゴルフ嫌い」がプロへの道を歩んでいく。五味は浜松・三方原中、浜名高ともに剣道部に所属。3段の腕前で18年には県総体団体戦で3位に入り、東海総体にも出場した。剣道部を引退後、母・圭子さん(55)に誘われたのがゴルフ。高3夏から本格的なレッスンをスタートしたが「最初は嫌々行ってました」と苦笑する。
元々一つのことに集中するのは得意。「パターならパターだけ、アプローチならアプローチだけ。1個1個を深めていくのが面白かった」と、徐々にゴルフの面白さに気づき、高校卒業後、葛城GCの研修生となった。神谷と同じく寮生活を送りながら朝6時半に出勤し、日々の練習をこなす。最も得意なのはパターで「ラインを想定しマークを通過するように繰り返し打つ練習をしています。一番安心して持てるクラブ」と話す。
ゴルフ歴はまだ1年半だが、スコアは着実に伸びている。「3年後にテストを受けたい」と当面は下積み修業を続ける構え。竹刀をクラブに持ち替えた19歳は未来を信じて進んで行く。
◆五味 奈々子(ごみ・ななこ)2000年10月12日、浜松市生まれ。19歳。浜松市立内野小、同市立三方原中、浜名高を経て葛城GC研修生に。高校までは剣道部。176センチ、83キロ。家族は両親。
◆女子ゴルフプロテスト 受験資格は昨年度から当概年4月1日現在で「18歳以上」が「17歳以上」に引き下げられた。1次予選、2次予選、最終の3ステージで構成される。最終テストは4日間、72ホールのストロークプレーで行われ、20位タイまでの合格者は来季ツアー優先出場権をかけたQT(予選会)に出場できる。