国内女子プロゴルフツアーのメジャー、ワールドレディスサロンパスカップ特別編が10日、日本テレビ系で放送され、2019年大会でツアー初優勝を飾った渋野日向子(21)=サントリー=がリモート出演した。7~10日に茨城GC東Cで予定されていたワールドレディスサロンパスカップは新型コロナウイルス感染拡大により中止となっていた。
渋野はペ・ソンウ(韓国)との一騎打ちとなった昨年大会をVTRとともに振り返り、ペと並んで迎えた最終日の難しい16番パー4(410ヤード)をポイントに挙げた。「明暗を分けたのは16番のセカンドショット(渋野は2オンでナイスパー)。そこで、もしかしたら勝てるかもしれないと思った」。第2打を右に曲げてダブルボギーとした相手と2打差をつけた。17番で1メートル強のパーパットを沈めた場面では「手が震えるって思った。深呼吸して落ち着かせていた」と振り返った。
最後は1打差振り切って通算12アンダーで涙の初Vを20歳178日の大会最年少記録で飾った。「あの時、何で涙が出たのかな(笑い)。優勝できて正直びっくりの涙だった。この優勝があったからこそ全英にも出られた。2勝目も、3勝目も、4勝目もできたと思うし、あそこでちょっと自信を持てたのは大きかった」と、シンデレラストーリーの幕開けとなった試合を語った。
最近の過ごし方については「実家に(練習用の)ネットを作ってもらって、そのネットで練習したり」と明かした。「ワンちゃんとたわむれるのが最高の癒やしです」と、4月から飼い始めたシェパード犬の「朔(さく)」に感謝した。
世界ランク12位で出場圏内にいる東京五輪が2021年に延期されたことにも触れ、「自分が目標としている所だったので、1年後になろうが自分の気持ちは変わらず、やれることをしっかりやって五輪に出られるように頑張りたい」と改めて力を込めていた。
渋野は番組内で斎藤大介トレーナーとともに、家でできるストレッチを実演した。「皆さんも家でやってみてください」と笑顔で呼び掛けた。