鈴木愛は中断期間でフードマイスター資格取得へ


鈴木愛

鈴木愛

 国内女子プロゴルフツアーのメジャー、ワールドレディスサロンパスカップ特別編が10日、日本テレビ系で放送され、2019年に2年ぶり2度目の賞金女王に輝いた鈴木愛(26)=セールスフォース=がリモート出演した。

 番組では、年間7勝を挙げながら、昨秋に左手首負傷などで約1か月間試合を欠場し、ゴルフから離れた鈴木の激動の2019シーズンを振り返った。5月のワールドレディスサロンパスカップでは左手首痛と背中痛などを発症し、途中棄権した。その後、フェード(左に打ち出し右に曲がる)ボール習得のためスイングを修正し、6月にツアー2連勝など一度は復調気配を見せた。

 だが、昨年9月に左手首痛を再発させ、約1か月間クラブを握らない日々を過ごした。友人と食事に出かけた際に「愛ちゃんが出てないと面白くないから(テレビを)見ない」と言われたことや、子供のファンから手紙をもらったことを明かし、「応援してもらえることに感謝しながら回れたのが良かった」と気持ちも前向きになったという。シーズン終盤には、樋口久子・三菱電機レディス、日米共催のTOTOジャパンクラシック、伊藤園レディスで史上2人目の3週連続優勝。最終戦のメジャー、LPGAツアー選手権リコー杯(5位)で2年ぶりに女王を奪回した。鈴木は「うれしいのはもちろんでしたけど、やっとシーズンが終わったという感じ。やっとこの地獄から抜けられる」と振り返った。

 現在は「ゴルフの練習は全くしていない」といい、「今のうちに体力も気持ちも温存しておこうかな」と理由を明かした。空いた時間で「資格を取ろうと思って勉強をしている」といい、アスリートフードマイスター(パフォーマンス最大化のため適切な食を提供すること)の資格取得に向けて勉強しているそうだ。番組では韓国料理のプデチゲを作る、自炊する姿が映像で紹介された。

 女子ツアーは新型コロナウイルス感染拡大の影響で、6月中旬まで15戦連続で中止となっている(7月1週目の第18戦も既に中止が決定)。鈴木は再開に向け、「ゴルフを楽しむ姿をたくさんの方に見せたい。来年の五輪に向けて毎日毎日頑張っていきたいと思います」とコメントした。現在は、世界ランク14位で畑岡奈紗(4位)、渋野日向子(12位)に続き、五輪選出圏内の日本勢3番手につけている。

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