【しぶこのコーチ青木翔プロ100を簡単に切る方法】<4>正しいリズム感


左足を少しヒールアップし、クラブの重みを利用して反動を付けながら先にフォローをとる(リズム1)

右足を斜め前に半歩出して振りかぶる(リズム2)
  

 アマチュアのみなさんのミスの原因の一つは、スイングのリズム感が一定していないことです。今回は、正しいリズム感を養うための練習法を話したいと思います。
よくスイングのリズムは「1、2、3」や「チャー、シュー、メン」などと表現されることがありますよね。アマチュアのみなさんの多くはこれができていない。意識しているときは良いのですが、ラウンドしているうちに「1、2」や「チャー、シュー」のリズムになる。いわゆる早打ちになる傾向があります。

左足を一歩斜め前に踏み込みながら勢いよく打つ(リズム3)

あとは自然にフォローからフィニッシュを迎える

 スイングのリズムが変わると当然、球に当たるポイントが変わりますよね。リズムが早くなれば、テイクバックが浅くなるので引っ掛けの原因にもなるし、アウトサイドからクラブが入るのでスライスの原因にもなります。
 スイングのリズム感を養うには、ステップを踏みながらスイングしてみてください。まずは通常の立ち位置(アドレス)から一足分後ろに下がって構えます。普通はここからテイクバックへと始動しますが、左足を少しヒールアップさせながらクラブヘッドの重みを利用して反動でフォローを取ります。これが1。
 次に右足を半歩斜め前に出して振りかぶります。これが2。最後に左足を斜め前に一足分踏み込みながら勢いよく振る。これが3。このときに気を付けるのは上半身を極力動かさずに、下半身だけを動かすこと。スイングのリズムは下半身で覚えましょう。素振りで1、2、3のリズム感をつかんだ後はティーアップした球を実際に打ってみる。
 実際にはこのようなスイングはしませんが、ステップ打ちで1、2、3のリズム感を身につけることで早打ちは解消され、安定した球筋になるはずです。(次回は失敗しないアプローチです)

 

<プロフィール>
青木翔(あおき・しょう)1983年3月28日、福岡県生まれ。36歳。福岡大卒業後にプロゴルファーを目指す。27歳でティーチングプロの資格を取得。2017年から渋野日向子のコーチとなる。19年のAIG全英女子オープンでは渋野のキャディーを務める。181センチ、77キロ、A型。