アフリカ系米国人バーナー単独首位、黙とう後プレー再開16番でバーディー


 ◆米男子プロゴルフツアー チャールズシュワブ・チャレンジ第2日(12日、米テキサス州コロニアルCC)

 首位タイから出たハロルド・バーナー(29)=米国=が66で回り、通算11アンダーで単独首位に立った。1打差の2位にはともに65をマークしたジョーダン・スピース(26)とブライソン・デシャンボー(26)=ともに米国=がつけ、世界ランク1位でベストスコア63のロリー・マキロイ(31)=英国=が2打差の4位に浮上。ツアーは新型コロナウイルス感染拡大の影響で約3か月中断し、無観客で再開した。

 ツアーで数少ないアフリカ系米国人のバーナーが単独首位で折り返した。世界ランク124位でツアー初優勝を狙う伏兵は、前半の10番でトリプルボギー発進。だが、ここから8バーディーなどで巻き返し、66。「バーディーを取ることだけを考えていた」と胸を張った。

 5月にミネソタ州で黒人男性のジョージ・フロイドさんが警官に拘束されて死亡した事件を受け、全米各地で抗議デモが発生。大会前にはバーナーとPGAツアーのモナハン会長が対談し、人種差別根絶へ協力することを誓い合った。

 フロイドさんが地面に8分46秒押しつけられたことから、大会中の4日間は午前8時46分に会場内で黙とうがささげられる。初日はジムにいたバーナーはこの日、黙とうの合図が鳴った16番で再開後にバーディーを決めた。「(世の中で)何が起こっているかは分かっているが、コースではいいプレーをするだけだ」。誇りを胸に、言葉に力を込めた。

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