【しぶこのコーチ青木翔プロ100を簡単に切る方法】<8>ガードバンカー


スタンスはスクエアでフェースを開き、砂の弁当箱ごと前に飛ばすようにスイングする

 100の壁に悩んでいる人の多くはガードバンカーが苦手ではないでしょうか。今回は、少し発想を変えるだけでバンカーから楽に脱出できる方法を話します。
 実はアプローチの中で一番簡単なのはガードバンカー。まずは「ガードバンカーは難しくない」と思うことが大切です。通常のアプローチは球をきれいに打つ必要がありますよね。でもガードバンカーはアマチュアの“得意”とするダフりOKのショット。ただし、ここで重要なのはダフり方です。
 よくボールの手前5センチにヘッドを入れろとか言われますが、100を切れないゴルファーには至難の業です。では、どうすれば良いのか? バンカーレンジがある場合は、砂に弁当箱ぐらいの長方形のラインを入れ、その中央にボールを置きます。そしてボールと砂の弁当箱を目標に向かって飛ばす。これだけでOK。とてもシンプルです。

手前から入れてもバンスが滑ってくれるので、ヘッドが砂に刺さることはない

 ただし、この時に気をつけることは、スタンスはスクエアでフェースを少し開いて構えること。よくオープンスタンスにしてロフトなりに構えている人を見かけます。これはバンスを使うためにカットに振ること必要があるから。カットに振ると、実はクラブソールと砂の接点は一点しかなくなり、少し浅いとトップ、深く入るとダフります。
 一方、スクエアなスタンスでもフェースを開けば、オープンスタンスでカットに振るときと同じようにバンスが使えます。バンスは滑ってくれるので、手前から砂ごと真っすぐ前に球を飛ばすことができます。この時大切なのは、砂の抵抗を考えて怖がらずに大きく振ること。


あとはしっかりと砂ごと目標に運び、怖がらずにしっかりと打つ

 バンカーショットは点で打つのではなく、エリアを打つ。そう考えるだけでガードバンカーは難しくなくなります。(次回はバンカーでの注意点です)

<プロフィール>
青木翔(あおき・しょう)1983年3月28日、福岡県生まれ。36歳。福岡大学卒業後にプロゴルファーを目指す。27歳の時にティーチングプロの資格を取得。2017年から渋野日向子のコーチとなる。19年のAIG全英女子オープンでは渋野のキャディーを務める。181センチ、77キロ。血液型A。