日本プロゴルフ協会(PGA)は15日、都内で理事会を開き、主催する国内男子ツアー最古のメジャー、日本プロ選手権(7月2~5日、栃木・日光CC、報知新聞社後援)の1年間の開催延期決定を発表した。21年の7月の第1週に同じ開催地で開かれる。
当初は、21年の開催地だった静岡・グランフィールズCC、22年の北海道・恵庭CC、23年の岐阜・富士C可児Cがそれぞれ1年ずつ、ずれることとなったという。日本プロゴルフ協会の倉本昌弘会長(64)は「日光CCさんが無観客ではなく、ギャラリーを入れたい意向もあり、今年の空き週での開催を模索しましたが調整が難しかった」と理由を明かした。今春行われた日本プロの予選会で出場権を獲得していた選手は、来年大会もそのまま出場できるという。来年は予選会は行わない方針。
また、PGAは今季シニアツアーの新規大会「ISPS・コロナに喝!シニアトーナメント(7月30、31日、静岡・朝霧CC、賞金総額3000万円)」の開催を発表した。現状ではこの大会が今季のシニアツアー“開幕戦”となる見込み。同大会では国内女子ツアーのように、選手へのPCR検査は行わない方針で、倉本会長は「クラブハウスは使わない。キャディーはクラブに触らない」などの予防策を練っている。現状では報道陣を入れない非公開試合の予定という。
さらに、3月に新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期が発表され、延期時期が未定だった「金秀シニア沖縄オープン」は12月4、5日に沖縄・かねひで喜瀬CCで賞金総額2700万円で開かれることも発表された。
今年の国内シニアツアーは3月以降、新型コロナの影響で4試合が開催中止&1試合が開催延期となっている。今季は残り14試合となっているが「シニアは(過去に)最少で6試合の年もあった。今年は18試合ある(予定だった)が、(国内女子ツアーのように)来年とシーズンを統合する考えは無い。年の後半に試合が固まっているので」と倉本会長は、例年通りに賞金王や来季出場資格などを決めたいとの見通しを説明した。