渋野日向子、開幕から飛ばし“増す”…体重4キロ増で飛距離10ヤードUP


オンライン記者会見で新シーズン開幕へ向け、ピースサインで意気込みを語った渋野日向子(マネジメント会社提供)

オンライン記者会見で新シーズン開幕へ向け、ピースサインで意気込みを語った渋野日向子(マネジメント会社提供)

 女子ゴルフで日米5勝の渋野日向子(21)=サントリー=が、国内ツアー今季初戦のアース・モンダミンカップ(25~28日、千葉・カメリアヒルズCC)で、進化した“ニューしぶこ”を披露する。15日にリモートで会見し、オフの期間にトレーニングとアプローチ練習を重点的に行い、昨季より「体重3~4キロ増&飛距離10ヤードアップ」したことを明かした。開催可否が近日中に決まる予定のAIG全英女子オープン(8月)連覇にも意欲を見せた。

 渋野は満面の笑みを浮かべ、「前髪を眉毛より下にした」というイメチェン姿でリモート会見の画面に登場した。1月下旬の地元・岡山でのイベント以来、約5か月ぶりとなる取材対応。試合のなかった期間に肉体、ゴルフ両面で進化を遂げたことを明かした。

 「見た目は大きくなったかな。トレーニングで体重が3~4キロ増えました。飛距離も10ヤード伸びた。ドライバー、ウッド系の距離が伸びました」。昨年末から帯同する斎藤大介トレーナー(34)の指導で、鍛えた効果を強調した。

 「課題のアプローチを重点的にやった。(一日)4、500球。転がすアプローチを増やして、一歩ずつできた。フェースも削れた」と振り返った渋野。会見に同席した青木翔コーチ(37)によれば、58度のウェッジは練習で削れて次々とダメになり、今年は既に5本目。昨年は11月の時点で7本目を使っていたことを考えると、猛練習ぶりが分かる。ドライバーのスイングも「(構えの)スタンスを狭くして(同じように振れる)再現性を高める」(青木コーチ)ことをテーマに微調整した。手を柔らかく使うイメージで「タコになれるように」と渋野。パー5のバーディーを増やすため、技を磨いた。

 国内ツアーは9日後のアース・モンダミンカップで3か月半遅れで開幕する。「久しぶりで少し緊張する。どうやってプレーしとったかな。目標は予選通過。100%準備ができた状態で出たい」と引き締める。20―21年が統合されたシーズンの目標を問われ、「複数回優勝。米ツアーにも挑戦したい。悔いのない年にしたい」と力を込めた。

 8月に予定される全英の開催可否は近日中に決まる予定だ。青木コーチは「コロナがひどく、安全確保ができない場合は出場しないが、基本的に出る」と明言した。昨年日本人で42年ぶりメジャー制覇をした“シンデレラ”は「全英はディフェンディング(女王)なので、守らなきゃ。思い入れは強い。自分に重圧をかけず、練習してきたことを発揮したい」と“王座防衛”に向けて意気込んだ。(岩原 正幸)

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