キャディー業務も“新様式”…小畑貴宏氏が見た異例ずくめの開幕戦初日


1番、ティーショットを放つ小祝さくら(Getty Images/JLPGA提供)

1番、ティーショットを放つ小祝さくら(Getty Images/JLPGA提供)

 ◆日本女子プロゴルフツアーアース・モンダミンカップ 第1日(25日、千葉・カメリアヒルズCC=6622ヤード、パー72)

 今大会は小祝さくら(22)=ニトリ=とコンビを組むキャディー歴22年で、国内男女ツアー通算24勝の小畑貴宏氏(40)が、国内ゴルフ史に残る異例ずくめの開幕戦の初日を「見た」。

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 例年の開幕戦前は「1年間よろしくお願いします」などと選手やキャディー仲間で会食がありますが、今年はコース内で会うのみ。新型コロナ対策で、地方から自家用車で移動してきた選手やキャディーが多い。関西圏や長崎から運転してきたキャディーもいます。

 開幕戦初日は、朝から荒天で開始時間変更などでドタバタでした。今大会のキャディーはラウンド中もマスク着用ですが、マスクが雨でぬれて声がこもり、グリーン上のラインを読む時は気を使いましたね。

 無観客の影響も感じました。16番で、小祝プロの第1打が左に行ってカート道で跳ねた。所々ラフが深く、3分以内に見つけないとロストボールになってしまうので必死に探しました。今大会はローピングはないですが、例年ならギャラリーの方々がいる辺りにありました。普段、ギャラリーの方々に支えていただいているんだ、と実感しました。

 会場内のリーダーボードは例年より少ない。今年は、主催のアース製薬さんから各キャディーにアルコール消毒液が支給されています。バンカーレーキを使う前後はそれを使って除菌します。やはり安心できて、ありがたいですね。

 ◆小畑 貴宏(おばた・たかひろ)1979年9月27日、埼玉・松伏町生まれ。キャディー歴22年目で国内男女ツアー通算24勝。佐藤信人とのコンビで00年日本プロ選手権、02年日本ゴルフツアー選手権、日本プロゴルフマッチプレー選手権など7勝。飯島茜、全美貞、古閑美保、諸見里しのぶ、成田美寿々、鈴木愛らとも優勝を経験。今季は小祝さくらとの専属コンビで臨む。180センチ、75キロ。A型。家族は妻と一男。

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