【しぶこのコーチ青木翔プロ100を簡単に切る方法】番外編 「左の壁」がしぶこの強さ


左の壁がしっかりとできて、フォローからインパクトにかけて右腕が伸びている渋野日向子のスイング

 これまで、100を切るための簡単な方法を話してきましたが、今回は番外編として、私が指導している渋野日向子の強さのポイントを話したいと思います。

 渋野の強みは、曲がらないショット。左の壁がしっかりとできて、インパクトからフォローにかけてしっかりと右の腕が伸びていますよね(写真〈1〉)。これにより、インパクト時にスイングの力を最大で迎えることができる。これが渋野のスイングの基本であり強さです。
 一方、100を切れないアマチュアは、この左の壁が崩れている場合が多い。右に体重が残っている場合(写真〈2〉)は、フェースが開いた状態でインパクトを迎えたあと、体が止まって手打ちになるので、スライス、フック両方が出ます。
 また、アマチュアの大半は、左の壁が左に流れ、右肩が下がり、体が開いた状態でインパクトを迎えています(写真〈3〉)。クラブが遅れてフェースが開いて球に当たる上、フォローで左の肘が外側に抜けて右腕が伸びきらない。これではスライスしか出ません。

写真〈1〉

写真〈2〉

写真〈3〉


 左の壁を意識して、インパクトからフォローにかけて右腕をしっかりと伸ばす。球筋が安定して飛距離も伸びてくるはずです。100を切るには、渋野のスイングをぜひ参考にしてみてください。今シーズンも渋野への応援よろしくお願いします。(おわり)

<プロフィール>
青木翔(あおき・しょう)1983年3月28日、福岡県生まれ。36歳。福岡大学卒業後にプロゴルファーを目指す。27歳の時にティーチングプロの資格を取得。2017年から渋野日向子のコーチとなる。19年のAIG全英女子オープンでは渋野のキャディーを務める。181センチ、77キロ。血液型A。