国内男子プロゴルフツアーを主管する日本ゴルフツアー機構(JGTO)は6日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、ツアー外のエキシビションマッチとなった、ゴルフパートナープロアマ(7月9、10日、茨城・取手国際GC、6766ヤード、パー70)の出場選手や大会関係者計274人へのPCR検査を実施した。検査結果は7日夜に判明し、8日に発表される予定。
JGTOによると、選手はウェイティング3人を含めて99人。大会関係者は175人が検査を受けたという。検査後、昨年まで2年連続賞金王の今平周吾(27)=フリー=、17年賞金王・宮里優作(40)=フリー=、同21勝の池田勇太(34)=フリー=、時松隆光選手会長(26)=筑紫ケ丘GC=がJGTOを通じてコメントを発表した。
時松選手会長は「開幕がいつになるかわからない状況で、選手も不安な気持ちが大きかったと思いますけど、選手会長としてなにもできずにここまできてしまったことは申し訳なく思います。
感染リスクなど難しい決断だったなか、大会を開催してもらえることに選手を代表して感謝申し上げます。賞金ランクに加算はされませんけど、選手は待ちに待った戦いなので選手一同全力で戦う戦いになるんじゃないかなと思います。
先月女子が開幕しましたけど、無観客ながらも熱い戦いをしていたのを見て男子も熱い戦いをしていけたらなと思います。今週はインターネット中継という事で、ネットを通じて男子ツアーの魅力を伝えられたらなと思います」
マスク姿で検査会場に現れた宮里は「開催していただくだけでありがたいですし、こういう試合がモデルケースになっていけばいいのかなと思いますし、精一杯やります。
(PCR検査は)初めて受けましたけど、唾液で検査する方がより確実みたいですね。ドキドキしています。何もなければいいんですけど」
黒いマスクにネクタイ姿の池田は「一人の選手として、久しぶりの試合感を味わえるというか、本来の職業であるプロゴルファーとしての業務を全うできるんじゃないですか。自分がというか、この大会をひとつのステップとしてゴルフトーナメントの在り方を考える大切な場ではないかと思います。
この大会は男子トーナメントにおいて1つのモデルケースとなると思います。いろいろな斬新なアイデアを出し合って2日間をプレーしてみて、これからの男子トーナメントのプレースタイルになっていくのではないかと思います。やってみないとわからないことはあると思いますので、今回やってみて2ステップ、3ステップしながら、ツアーが再開できればいいなと思っています」
大会は2日間で36ホールのストロークプレー方式で争う。出場資格有資格者と主催者推薦の計96選手が参加。賞金総額は2000万円(優勝賞金360万円)で、無観客開催でインターネット放送での生中継を行う。