ウッズ、無観客は「リアクションがなく、とても寂しい」5か月ぶり参戦は5差18位発進


 ◆米男子プロゴルフツアー メモリアル・トーナメント 第1日(16日・米オハイオ州ミュアフィールドビレッジGC)

 約5か月ぶりに参戦したツアー歴代最多に並ぶ82勝のタイガー・ウッズ(44)=米国=は4バーディー、3ボギーの1アンダー、71で首位と5打差18位とまずまずのスタートを切った。14年大会王者の松山英樹(28)=LEXUS=はショット、パットともにさえず2バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの3オーバー、75で80位と出遅れた。66で単独首位のトニー・フィナウ(30)=米国=とは9打差。

 “ツアーの主役”が帰ってきた。2月以来の実戦となったウッズは、「緊張したし不安もあった」と言うものの、ブランクを感じさせないプレーを披露。1番で3メートルを沈めてバーディー発進すると、3番では残り106ヤードからバックスピンをかけてピン横30センチにつけてスコアを伸ばした。中盤は強風と乾いて速くなったグリーンに苦戦したが、最終18番は4メートルを沈めてバーディー。「久しぶりにしては良いスタートだった」と、うなずいた。

 新型コロナ対策のため無観客開催。いつも浴びてきた大歓声のない静かなラウンドに、「リアクションがなく、とても寂しい」と話す。無観客は9月の来季開幕戦まで延びた。「これが新しい現実。慣れていくしかない」と語った。この日、1番で423ヤードを飛ばすなど、中断期間の筋力強化と飛距離増で注目を集めるブライソン・デシャンボー(26)=米国=と、大会前に練習で一緒に回った。「飛距離を伸ばし、真っすぐに飛ばすのはすごいこと」と、急成長をたたえる。変化する周囲を受け止めながら、ゴルフ界のスーパースターは再出発を切った。

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