石川遼・有村智恵・青木瀬令奈、キャディーら救う…日本のキャディーの経済事情


石川らによるクラウドファンディング設立を発表したHP(READYFORページより提供)

石川らによるクラウドファンディング設立を発表したHP(READYFORページより提供)

 プロゴルファーの石川遼(28)=カシオ=、有村智恵(32)=日本HP=、女子ツアーのプレーヤーズ委員長・青木瀬令奈(27)=マツシマHD=が21日、新型コロナウイルスの影響で経済的な損失を受けたトーナメント業務従事者を支援する基金「トーナメント・プレーヤーズ・ファウンデーション」の設立を発表した。男子ツアーの選手会長・時松隆光(26)=筑紫ケ丘GC=、宮里優作(40)=フリー=の賛同を得て、キャディーら裏方支援のため、クラウドファンディングを通じた寄付金集めも開始した。

 ◆日本のキャディーの経済事情

 大会ごとにキャディーが選手からもらう給料(週給)の一般的な相場は基本が約10万円。加えて歩合制で獲得賞金の7~10%となっている。稼働は火~日曜日。基本給で移動、食事、宿泊の経費を賄う。

 主な仕事はクラブ選択、風やグリーンのライン読みなど選手のサポート役だ。重さ約15キロのバッグを担ぎ、起伏の激しいコースを1日10キロ近く歩く。過酷な天候の中、体力は不可欠となる。収入は選手の活躍度により、多い人で最高額は年間2000万~3000万円となる場合も。選手と同じくキャップにロゴをつけ、スポンサーから支援を受けるキャディーもいる。

 プロキャディーは国内に100人弱で平均年齢は約41・7歳と高齢化が進む。男女同週でツアーが開催される場合、計250人が必要で、学生アルバイトの助けを借りるなど人手不足な状況となっている。

最新のカテゴリー記事