渋野日向子、連覇が懸かる全英女子へ「6が楽しみ、4がプレッシャー。去年とはまた違った自分を見せたい」


リモートで行われた全英女子OPの公式会見に登場した渋野日向子

リモートで行われた全英女子OPの公式会見に登場した渋野日向子

 米女子プロゴルフツアーの今季メジャー初戦、AIG全英女子オープンが20日から4日間、英国・ロイヤルトルーンGC(6649ヤード、パー71)で開催される。日本人初の連覇を目指す渋野日向子(21)=サントリー=が18日、公式リモート会見に臨んだ。海外メディアに対しても「ハロー!」と元気にあいさつ。日本人初の2連覇が懸かる大舞台に向け「6が楽しみ、4がプレッシャーかな。ディフェンディングチャンピオンなので、去年と変わらない自分らしさと、去年とはまた違った自分を見せられるように頑張りたいです」と決意を語った。

 前週のスコットランドオープンで予選落ちをした後、15日にはショットをメインに練習に取り組んだ。アプローチやパターなどグリーン回りも念入りに調整した。17日に会場入りし、18ホールの練習ラウンドで初めてリンクスコースのロイヤルトルーンGCを入念に見て回った。「最近まで雨が降っていたからかグリーンの感じがちょっと柔らかい感じ。フェアウェーも思ったより柔らかい印象で、先週よりもゴルフしやすいのかな。とりあえず気をつけないといけないのはフェアウェーバンカーに入れないことです」とコースの印象を語った。

 昨年大会では初のメジャー大会出場で、日本女子42年ぶりメジャー制覇を成し遂げた。快挙から1年たってこの舞台に戻ってきた“スマイリング・シンデレラ”は「ディフェンディングとして、この大会を迎えられるのは一生に一度あるかどうか。すごい誇りを感じた。一瞬たりとも無駄にせず、色々とかみ締めて、この1週間は生きていきたいです」と思いを語った。

 渋野は予選ラウンド(20日、21日)で昨年大会5位のアシュリー・ブハイ(南アフリカ)と16年全米女子プロ覇者のブルック・ヘンダーソン(カナダ)と同組でスタートする。

 ◆渋野の昨年大会VTR 海外での試合に初出場ながら、初日でいきなり日本女子最少スコアの「66」をたたき出し、6アンダーで首位に1打差の2位と好発進を見せた。第2ラウンド(R)は2番、3番で連続バーディーなど前半から果敢に攻めて「69」で回り、通算9アンダーで3打差の2位と優勝圏内をキープ。第3Rは後半で強さを発揮し、6つのバーディーを量産。「67」をマークし、2位以下に2打差をつけて単独首位に立った。最終Rは3番でダブルボギーをたたき、一時、2位に後退したが、13番のバーディーで首位に並んだ。「68」で回り、オーソドックスな林間コースではあるが、10番からのホールは4日連続バーディーなしで、メジャーでは異例の伸ばし合いを制した。1977年に樋口久子が全米女子プロ選手権を制して以来、日本女子42年ぶり2人目のメジャー制覇。

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