ジャパンゴルフツアー選手会は27日、約8か月ぶりに行われる国内男子ツアーの今季2戦目・フジサンケイクラシック(9月3日開幕、山梨・富士桜CC)から、製作した動画を使った新ファンプロジェクトを開始することを発表した。同選手会のPR担当理事で、ファンプロジェクトリーダーでもある石川遼(28)=カシオ=がこの日リモート会見を開き、報道陣に動画を初公開し、概要を説明した。
昨年から選手会でファンに楽しんでもらい、男子ゴルフ界を活性化できる取り組みをやりたいと話し合ってきたという。石川プロジェクトリーダーは「動画が入り口になることが今の社会ではあると思う。ゴルフ離れの進む若い人にも見て欲しいという思いもあります。映像や音楽からでも、各大会や日本男子ツアーに興味を持ってもらえたら」と意図を説明した。
まず、フジサンケイクラシックの大会前後に、1本ずつ動画をSNSや日本ゴルフツアー機構のホームページなどで配信する予定。「異なる競技の選手との交流で、互いの世界のファンの皆さんにも楽しんでもらえたら」とまだ調整中だが、他のスポーツ競技との連携も将来的には視野に入れている。フジサンケイクラシック後も「1か月に1回くらい」のペースで配信したい考え。具体的な内容については、同じファンプロジェクト担当の市原弘大(38)、小鯛竜也(30)らとともに話し合っているという。
新型コロナウイルスの感染拡大で、しばらくは無観客開催が続くことも予想される。この日報道陣に公開された第1回目の動画では「無観客の中でも選手から伝えたいファンへの思い」が形となっている。「ファンの皆さんがあって初めて、自分たちが盛り上がれる。いかにファンの皆さんと一緒に新型コロナを乗り越えて、その先に盛り上がる大会会場を作れるか」と石川は強い思いを語った。