吉本ひかる、1差2位浮上…パット向上「黄金世代」10人目Vへ


2番、ティーショットを放つ吉本ひかる(代表撮影)

2番、ティーショットを放つ吉本ひかる(代表撮影)

 ◆女子プロゴルフツアー ニトリレディス第2日(28日、北海道・小樽CC=6695ヤード、パー72)

 昨季ツアーで2位が2回の吉本ひかる(21)=マイナビ=は7位から出て5バーディー、1ボギーで、この日ベストスコアに並ぶ68をマーク。通算7アンダーで1打差2位に浮上した。渋野日向子、畑岡奈紗らを擁する1998年度生まれの「黄金世代」で10人目の初優勝を目指す。2位から出た笹生優花(19)=ICTSI=は3バーディー、ボギーなしの69で、8アンダーで首位に立った。

 吉本ひかるは、うれしそうに自身初のリモート会見に登場した。9番で6メートル、10番で3メートル、11番で15メートルを沈める3連続バーディー。難コースを攻略し、68で2位に浮上し「パットが入ってくれた」と愛くるしい表情で振り返った。

 昨年は正確なドライバーショットを武器にトップ10入り8回も、2位2回と優勝に手が届かず。コロナ禍のオフ期間は「アプローチ、パターが下手くそなので重点的に練習した」。今季2戦は予選落ちしたが、中島敏雅コーチの下で「テイクバックを大きくするパット練習」で苦手だったグリーン上を克服した。

 6月の開幕戦で同学年で親友の田中瑞希(21)が3位と活躍し「刺激をもらった」という。3学年下の笹生を追う残り2日へ、「去年に比べると優勝したい気持ちが強くなっている。力を入れ過ぎずにプレーしたい」とうなずいた。152センチの小さなゴルファーが黄金世代10人目のツアー優勝へ向かう。(岩原 正幸)

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