畑岡奈紗と渋野日向子は「70」で4打差の19位発進…渋野「ショットは振れていた。全英までと違う」


 ◆米女子プロゴルフツアー メジャー第2戦 ANAインスピレーション 第1日 (10日、米カリフォルニア州ミッションヒルズCC、賞金総額310万ドル=約3億2860万円、優勝46万5000ドル=約4929万円、無観客)

 米国本土で開催する今季初のメジャーが開幕した。第1ラウンドが行われ、昨年のメジャー、AIG全英女子オープン覇者の渋野日向子=サントリー=は4バーディー、2ボギーの70。世界ランク7位の畑岡奈紗(ともに21)=アービムコンサルティング=は2バーディー、ボギーなしの70で回り、ともに2アンダーで首位と4打差の19位だった。

 河本結(22)=リコー=は71で1アンダー33位、野村敏京(27)=フリー=は74と伸ばせず2オーバー65位、上原彩子(36)=モスバーガー=は77で5オーバー94位と出遅れた。66をマークした同ランク3位のネリー・コルダ(22)=米国=が6アンダーで単独首位発進した。

 渋野は昨年の全米女子プロ覇者のハナ・グリーン(23)=オーストラリア=とメジャー覇者同士の組で回った。出だしの10番パー4は、ドライバーで右フェアウェーに運び、日本のテレビクルーに笑顔で右手を振って滑り出した。アイアンでの第2打をピン右2・5メートルにつけてバーディー発進した。続く11番パー5は、ドライバーで左のラフへ。ウッドで左フェアウェーに運び、ウェッジでの3打目を右上1・5メートルにつけて、連続バーディーを奪った。12番でボギーも、後半は2番パー5でウェッジでの3打目をピン左上2・5メートルにつけてバーディー。4番ボギーの後、最終9番でウェッジでの3打目をピン右1メートルにつけてバーディー締め。「今年一番、いいゴルフができたんじゃないかなと思います。最初の(ホールの)ティーショットがどうなるかと、緊張していたけど、本当に真っすぐ飛んでくれた。出だしのバーディー、バーディーはすごいびっくりしたけど、最後まで粘って2アンダーで回れたのはすごいうれしかったです」とホッとした様子で笑顔を見せた。

 今季初戦となった6月の国内ツアー、アース・モンダミンカップ、英国に渡って8月のスコットランド・オープン、前年覇者の大きな期待を背負って臨んだ米メジャー初戦、AIG全英女子オープンでは「アイアンショットが最後まで振り切れない」と話し、3戦連続予選落ちを喫していた。だが、米国本土に舞台を移して迎えた今大会では、持参したじゃがりこなどのお菓子に手をつけられないほど集中力を高め、頭脳を使ってプレーし「ショットは怖がらず振れていたし良かった。全英までと違う」とうなずいた。パットに関してはジュニア時代を含め、自身では初めて握りをクロスハンドに変えて挑み「18ホール実戦してかなり良かった」と、初日で上々のスタートを切って見せた。

 首位とは4打差。第2ラウンドは現地時間11日午後1時36分(日本時間12日早朝)にティーオフする。「明日は気温がかなり高いので、本当に体調に気をつけながらではある。今日の2アンダーを無駄にしないゴルフができるように、伸び伸びとできるように頑張りたいなと思います」と気持ちを引き締めた。

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