アマチュア世界1位の金谷拓実が全米オープンへ渡米前に会見 「予選を通過してローアマを取ることが目標」


都内で全米オープン出発会見を開き、ナンバー1ポーズを見せた世界アマランク1位の金谷拓実

都内で全米オープン出発会見を開き、ナンバー1ポーズを見せた世界アマランク1位の金谷拓実

 男子ゴルフの世界アマチュアランク1位・金谷拓実(22)=東北福祉大4年=が11日、都内で日本人アマ初の3つ目の海外メジャー出場となる、全米オープン(17日開幕・ウィングドフットGC)への出発記者会見を、東京・港区の東京グランドホテル内で開いた。

 9日には全米ゴルフ協会とR&Aから、2020年度のアマチュア世界ナンバー1ゴルファーに与えられる「マーク・マコーマックメダル」受賞が発表された。授与式は、全米オープン中に会場内で開かれる可能性もあり「まだ把握はしてないんですけど、行ってから、何かあったら楽しみです。できるだけ英語で答えたい。これから飛行機に乗るので練習したい」と英語でのスピーチにも意欲を燃やした。

 日本人アマ史上初受賞の快挙で、この賞を受賞すると翌年のメジャー、全米オープン、全英オープンへの出場権も獲得する。ただし、大会開催時点までアマチュアでいることが条件となる。注目のプロ転向の時期も含めて報道陣から問われると、金谷は「大きな賞を頂けて、うれしく思いますし、自信になりました。感謝の気持ちでいっぱいです。学生としての期間も残り少ないので、アマチュアとしても残された時間は少ないと思うので、まずは全米オープンに集中して、そこで良い結果を残せるように頑張りたいと思います。予選を通過して、ローアマを取ることが目標」と次なる日本人アマ初の快挙達成を見据えた。

 1998年度生まれの「黄金世代」だ。同学年の渋野日向子や畑岡奈紗が既にプロとして海外で活躍中だ。「昨年は渋野選手が海外メジャーで優勝した。僕もメジャーはもう(渋野と同じく)3大会目。自分も上位や優勝を目指してやっていきたい。4日間、楽しみながらプレーしたい」と勝負服の黄色のウェアに大学のブレザーを羽織って、目を輝かせた。

 既に、同じコースで開催された2006年大会を動画でチェック済み。「優勝スコアが5オーバーでコースは難しい印象。ラフに入ると0・5打スコアを落とすくらいなので、第1打をフェアウェーに運んで、良い位置からピンに打てる状況を作ることが大事かなと思います」とうなずいた。

 会見後、昨年のマスターズ58位、全英オープンは一打及ばず予選落ちだった世界最強アマは、成田空港から渡米した。

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