渋野日向子、最終日は「78」通算2オーバーでホールアウト「後半は、4日間の集大成としては情けない」


 ◆米女子プロゴルフツアー メジャー第2戦 ANAインスピレーション 最終日 13日、米カリフォルニア州ミッションヒルズCC、賞金総額310万ドル(約3億2860万円)、優勝46万5000ドル(約4929万円)、無観客

 今季メジャー第2戦の最終ラウンド(R)が行われ、首位と8打差の21位で出た渋野日向子(21)=サントリー=は1バーディー、5ボギー、1ダブルボギーの78と伸ばせず、通算2オーバーでホールアウトした。第3Rの「100%に近いゴルフ」とはうって変わって苦しい一日となり、「4日間で全く安定感がない。一日でゴルフが違うのはプロゴルファーとして結果が残せないと思います。前半は耐えていた中で、後半6つ落としたのは、4日間の集大成としては情けない。全てにおいてちょっと、どうにもならない状況でした」と悔しげな表情で振り返った。

 緑系の色を基調にした柄のセットアップを着た渋野は、スタート前の1番ティーエリアでいつものようにコースに向かってペコリと一礼して出た。2番パー5でフェアウェーからの第2打をウッドでグリーン手前まで運んだ。約20ヤードの第3打、アプローチはピン約30センチに寄せて、幸先良くバーディーを奪った。「攻めのゴルフができればいいなと思っていたので、いい流れかなと思った」。ただ、その直後の3番パー4では、グリーン手前からの第3打、アプローチで約2メートル届かず、パーパットも決めることができずにボギーとした。4アンダーの23位で折り返した。

 前半は耐えていた中で、後半は苦しいゴルフとなった。折り返しの10番パー4でフェアウェーからの第2打をピン右約7メートルにつけたが、そこから3パットのボギー。12番パー4では第1打を左ラフに外すと、深いラフからの第2打は目前の木の枝に当たってしまった。3打目でグリーンを捉えたが、約5メートルのパーパットを決めきれずボギーをたたいた。

 続く13番パー4では、2打目をグリーン右にこぼすと、3打目のアプローチをミスし、目前のバンカーに入れた。4打目でグリーンに乗せたが、約1メートル半のボギーパットはカップに蹴られた。痛恨のダブルボギーをたたき、苦い表情となった。14番パー3でも約1メートルのパットを決めきれず3パットのボギー。16番パー4もボギーとし、後半9ホールだけで6つスコアを落とし「前半は30~40点。後半は0に近い、むしろマイナス。後半の9ホールだけで3日間のゴルフを台無しにしてしまった」と悔やんだ。

 次戦は17日開幕のポートランド・クラシック(オレゴン州コロンビアエッジウォーターCC)に出場が決まっている。「今の私に大事なのは予選を通過すること。4日間戦うことの大切さはすごく感じた。まだ次は米国2戦目。いろいろな経験をして、これからの自分につなげていけたらなと思います」と語った。

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