金谷拓実
男子ゴルフの世界アマチュアランク１位・金谷拓実（２２）＝東北福祉大４年＝が２日、スポーツ報知既報の通り次戦のメジャー、日本オープン（１５日開幕、千葉・紫ＣＣすみれＣ）からのプロ転向を表明した。大学在学中はこれまで通り、大学のウェアでツアーに出場することと、キャディーを同校の学生が務めることが判明。さらに、将来の欧州進出を見据えて、世界的なマネジメント会社ＩＭＧと契約したことも明らかになった。
９月の海外メジャーから帰国後、自主隔離期間中の金谷は２日、談話を発表。「この日をもってプロとなることを選択しました。全米オープンで予選通過できなかった悔しい思いも、プロとなる気持ちを一層後押ししました」。勝負強いパットを武器に、昨年１１月の三井住友ＶＩＳＡ太平洋マスターズで、日本ツアー４人目のアマ優勝を果たして２年シードを獲得。２２年度まではほぼフル参戦が可能になる。
複数の関係者によると、金谷は今後も在学中は大学のウェアで臨み、ゴルフ部の学生がバッグを担ぐという。所属先や用具などの契約は未定。海外志向が強く「欧州でやっていきたい」との希望を持っており、海外でのマネジメントはＩＭＧと契約したという。
米ツアー５勝の大学の先輩・松山英樹（２８）＝ＬＥＸＵＳ＝と同じ大学４年でのプロ転向。「プロゴルファーとして着実に成績を積み重ね、ファンの皆様に愛されるような、また、ゴルフをする子供たちの目標となるようなプレーヤーを目指していきたい」と金谷。まずは国内で、松山以来２人目となるルーキー賞金王を目指す。
◆ＩＭＧ（インターナショナル・マネジメント・グループ） １９６０年に米国人弁護士のマーク・マコーマック氏が米男子ゴルフのアーノルド・パーマーのマネジメント会社として米国に設立。７０年には東京支社が開設された。日本ではテニスの錦織圭や大坂なおみ（ともに日清食品）、卓球の石川佳純、サーフィンの五十嵐カノア、スノーボードの平野歩夢、フィギュアスケートの浅田真央さんら海外で活躍する世界的アスリートと契約している。
ＪＧＴＯ・青木功会長「プロ転向おめでとうございます。ツアーメンバーとしてお迎えできること、大変うれしく思います。ゴルフに対して常に真摯（しんし）に向き合い、日々の努力を怠ることがなければ、必ず道は拓（ひら）けるはずです」