渋野日向子は笑顔のイーグル締めで27位「残り3ホールまでは病んでました」…次戦のメジャーでは「5試合の集大成を」


渋野日向子

渋野日向子

 ◆米女子プロゴルフツアー ショップライト・クラシック最終日(4日、米ニュージャージー州ストックトン・シービューGC=パー71、6190ヤード)

 最終ラウンドが行われ、昨年のメジャー、AIG全英女子オープン覇者の渋野日向子(21)=サントリー=は34位で出て1イーグル、3バーディー、3ボギーの69で回り、通算6アンダー27位だった。33歳のメリッサ・リード=英国=が67の19アンダーでツアー初優勝をつかんだ。

 黒のウェアに身を包んだ渋野は、大会を通し不規則な転がりを生むポアナ芝にこの日も悪戦苦闘を強いられた。2番でフェアウェーからの第2打をピン右約2メートルのバーディーチャンスつけたが、パットは右に大きく外れ、パー。10番では約1メートルのパーパットを外して厳しい表情に。14番もグリーン回りで苦戦しボギーとした。「残り3ホールまでは病んでました。2番でショットは良かったのに外してしまって。(カップに)かすりもしないパッティングがかなり多かった。ラインの読み、距離感も全然合ってなかった。ポアナ芝はう~ん…相性は合わないなと思いました」と悔しい表情を浮かべた。

 それでも渋野は4日間の締めくくりで圧巻のプレーを見せた。17番パー3(107ヤード)では第1打をピンをかすめるスーパーショットで左奥約1メートルにつけてバーディー奪取。18番パー5(492ヤード)ではフェアウェーからの第2打をグリーンに乗せてピン左手前1メートル弱へ。イーグルパットを落ち着いて沈め、ようやく柔らかい笑顔が見られた。

 8月に日本をたって英国でスコットランド・オープン、連覇をかけて挑んだ全英(ともに予選落ち)を戦い、米国入り後、メジャー、ANAインスピレーション(51位)、ポートランド・クラシック(24位)、今大会と5戦を終えた。約2か月にわたる米ツアー転戦も次戦のメジャー、全米女子プロ選手権(ペンシルベニア州)を残すのみ。今大会前に「成長して日本に戻りたい」と語っていた21歳は「来週は(ここまで)5試合の集大成をメジャーでしっかり発揮できるように。(今日の上がり)3ホールの攻めの気持ちを忘れず、もっと、もっと自分らしいゴルフができたらいいと思います」と気持ちを高めていた。

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