女子ゴルフでツアー通算15勝の上田桃子(34)=フリー=が5日、出身地である熊本県に、令和2年7月豪雨災害義援金として、8月のAIG全英女子オープン6位で獲得した賞金から経費等を除いた1000万円を寄付した。
熊本県庁を訪問した上田は蒲島郁夫・熊本県知事に義援金を贈呈し、マネジメント会社を通じて以下のようにコメントを発表した。
上田桃子「令和2年7月豪雨災害は、コロナ禍の災害ということもあり、復旧・復興が進んでおらず、まだまだ大変な思いをされている方がたくさんいらっしゃると聞いていますが、私のできることは少ないかもしれませんが、少しでもお役に立てればと思い、この度は義援金として寄付させて頂きました。
コロナ禍の中、海外での試合に出場することは悩みましたが、熊本の人たちに少しでも頑張っている姿が届けられればという思いで戦いました。自分のSNSに熊本の方々からメッセージを頂き、逆に励まされることもあり、良い成績を収めることができました。
1日でも早い復旧・復興を願っております」
蒲島郁夫・熊本県知事「頂いた暖かい義援金については心から感謝申し上げます。
お預かりしました義援金は被災された方々の元に責任を持って届けさせて頂きます。
熊本県は2016年の熊本地震と今年の新型コロナウイルス、また7月の豪雨災害ととても困難な状況に面しております。そして、豪雨災害については新型コロナウイルスとの戦いの中での前例のない対応が必要となっています。熊本地震の経験をいかして被災された地域の方々の1日でも早い生活と生業の再建に向けて全力で取り組んでいるところです。
上田プロは今年8月の全英女子オープンにて粘り強いプレーで日本人最高位の6位という見事な成績を収められました。これは苦しい状況にある熊本県民の皆様にとって明るいニュースでありましたし、我々も希望を持つことができました。年末に向けて引き続きツアーが開催されます。
さらに明るいニュースを届けてくだされば、熊本もこのような状況においても明るく希望を持って行動していくことができるのではないかと思っております」