畑岡奈紗、通算14アンダー4位…10番で突然の鼻血、リズム狂った


 ◆米女子プロゴルフツアー ショップライト・クラシック最終日(4日、米ニュージャージー州ストックトン・シービューGC)

 首位と3打差の4位で出た畑岡奈紗(21)=アビームコンサルティング=は6バーディー、4ボギーの69で回り、通算14アンダーの4位で終えた。昨年3月の起亜クラシック以来、約1年半ぶりのツアー優勝には届かなかったが、次戦のメジャー、全米女子プロ選手権(8日開幕、ペンシルベニア州)で雪辱を狙う。67で回ったメリッサ・リード(33)=英国=が19アンダーでツアー初優勝。

 畑岡のショットに狂いが生じた。3日目まで安定させたが、2番で第1打を右ラフに曲げてボギーをたたくと、この日のフェアウェーキープ率は35・71%、パーオン率も50%と荒れた。パットでしのいで首位に1差まで詰め寄った10番では第1打の後、突如鼻血が出て2打目からは慣れないマスクを着けてのプレー。ペースを崩し、12番、14番もボギーで優勝争いから脱落。「ショットのリズムが悪くて、いい感覚をつかめずに終わった。気持ちは5オーバー打った感じ」と悔しがった。

 今大会は全米女子プロ選手権を控え、「来週に向けた練習」と位置づけた。初日から快調に伸ばすと、2日目に単独首位に立ち、次戦へ尻上がりに調子を上げた中で最終日に失速。それでも「修正点は見えている。(次戦の)開幕まで3日ある」とすぐに切り替えた。「(ショット時の)アドレスでの向き」などを試した収穫も得ており、あくまで“本番”への準備としている。

 米ツアー本格参戦4年目の今季は目標のメジャータイトルへ、オフに「ピークの持っていき方」を見直した。昨季はメジャー前週で優勝、2位と結果を残すも、肝心の5大メジャーで3度の予選落ち。「なぜかメジャー前週にばかり良かった」。コロナ禍の日程変更で試合数が減る前には前週を休む思い切ったことも考えたといい、メジャーで勝つために常に試行錯誤してきた。

 昨年は同い年の渋野日向子(21)=サントリー=が米ツアーに初出場でメジャー初制覇の快挙を遂げ、先にツアーで戦っていた畑岡は「悔しい」と本音を明かした。世界ランク日本勢最高8位のエースは「来週はしっかり成績を残せるように」。初のメジャータイトルを懸け、全てをぶつける。

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