渋野日向子「メジャー女王の肩書、捨てていいんじゃないかな」晴れやか58位


 ◆米女子プロゴルフツアー メジャー第3戦 全米女子プロ選手権 最終日(11日、米ペンシルベニア州アロニミンクGC=6577ヤード、パー70)

 オンライン会見で渋野は充実感をにじませた。最終日も持ち味のショットで攻めたがパープレー。それでも、「悔しい思いはたくさんしたんですけど1打、1打悔いのないようにやったので。いい終わり方」と納得の表情で話した。

 米テレビ局の中継の都合により、実質的な「最終組」より後に下位選手がスタートする異例の組み合わせに。金らの11分後に73位から出た渋野は優勝が決まると、「なかなかない経験」と18番の後ろから拍手して金を祝福した。

 予選落ち2回、24位が最高だった8月からの英米遠征6戦を「結果よりもゴルフの内容に対して自信が持てるようになった」と振り返った。一方で優勝争いには一度も加われず。昨年8月のAIG全英女子オープンで優勝後「メジャー女王」の肩書が代名詞となったが「もうそれは捨てていいんじゃないかな、と思いました。今の自分の技術ではすごく恥ずかしいので。今まで以上にこっちで戦いたいと思わせてくれた。もっと強くなって戦いたい」と正直な胸の内も明かした。

 近日中に帰国予定で「お母さんのご飯を食べたい。自分の布団で目覚ましをかけずに寝たい」と笑った。30日からは日本ツアー、樋口久子・三菱電機レディス(埼玉)に出場。「上位争いしたい」と晴れやかな笑顔で語った。

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