畑岡奈紗、スーパーイーグル!3位! 11月に地元・茨城TOTOジャパンクラシック凱旋


  ◆米女子プロゴルフツアー メジャー第3戦 全米女子プロ選手権 最終日(11日、米ペンシルベニア州アロニミンクGC=6577ヤード、パー70)

 10位から出た畑岡奈紗(21)=アビームコンサルティング=は1番のスーパーイーグルなどメジャー自己最少スコアに並ぶ64。メジャー初制覇は逃したが、1イーグル、4バーディーで通算7アンダーの3位まで追い上げた。大会後に帰国し、地元・茨城で日本ツアー・TOTOジャパンクラシック(11月6~8日、太平洋C美野里C)に出場予定であることも分かった。渋野日向子(21)=サントリー=は58位。ベストスコア63のキム・セヨン(27)=韓国=が14アンダーでメジャー初優勝。

 6打差を追った畑岡は“ロケットスタート”を決めた。1番でピンまで残り188ヤードから5アイアンを振り抜くと、2バウンドしたボールはカップに吸い込まれイーグル。「入った瞬間は見えなかった。(グリーン周りで)拍手してくれて、ビックリした。まさか入るとは」と目を丸くした。

 大会公式インスタグラムも「日曜の早くに興奮が始まった」と動画付きでたたえた。「自分次第で追いつけるかな。最後まで諦めずに攻めるしかない」と気持ちを奮わせ、3、9番でバーディーで一時は3打差に。「ボードは気にしていた」。後半の10番はグリーン外からユーティリティーでのアプローチで、奥の傾斜を使い50センチに寄せる“美技”を披露し、パーをセーブした。

 メジャー自己最少スコアに並ぶ64で、優勝の金に7打及ばずも、力を尽くして3位となった。今大会の最終日は64(18年)、65(19年)に続く3年連続のビッグスコア。18番をパーで収めるとグリーンに一礼した。「今できる全てをやり切った。難しいピン位置、セッティングで(2日目以降)毎日伸ばせて良かった」とうなずいた。

 メジャー2戦を含む3戦連続でトップ10と、好調な日本のエースは8月からの英米遠征を終え一時帰国する。次戦はコロナ禍の今季に限り日本ツアー単独開催となった11月のTOTOジャパンクラシックに出場予定で、18年大会以来の制覇を狙う。3年ぶりに故郷・茨城での開催となり、畑岡にとっては18年のワールドレディスサロンパスカップ(16位)以来の地元凱旋でもある。

 12月にはメジャーの全米女子オープン(10~13日、テキサス州)、最終戦のCMEツアー選手権(17~20日、フロリダ州)が控える。悲願のメジャー初優勝へ、「少しは近づいている。あまり焦らず、一歩一歩進んでいきたい」と地に足をつけて前進していく。

最新のカテゴリー記事