女子プロゴルフツアーの富士通レディースは16日から3日間、千葉・東急セブンハンドレッドC(6659ヤード、パー72)で新型コロナウイルス感染防止策として無観客で行われる。前週のスタンレーレディスでツアー通算2勝目を飾った稲見萌寧(もね・21)=都築電気=が15日、雨が降る会場で9ホールの練習ラウンドを行って調整。2週連続優勝に期待が懸かる今大会に向け「毎週、毎週いい位置でプレーしたいのはあります」と決意を示した。
稲見ら1999年度生まれは、畑岡奈紗、渋野日向子、勝みなみらがいる98年度生まれ「黄金世代(世代合計25勝)」と古江彩佳、安田祐香らがいる2000年度生まれ「ミレニアム世代(同2勝)」の中間の世代で“はざま世代”と呼ばれる。その呼び名については「普通にはざまでいいですよ(笑い)」とあっさりと、そう呼ぶことを許した。さらに「(優勝後)スポーツ新聞に載せていただいて、ほぼ全部の新聞で“はざま”と(書いてあった)。1個上の世代とかと比べると、まあ…“はざま”です」と苦笑いで話した。
昨季に続き、今季もパーオン率は約78・52%で1位。前週の最終日は全18ホールでパーオンし、パーオン率は驚異の100%をマークしたツアー屈指のショットメーカーだ。しかし「先週は良かったのに、昨日(14日)からびっくりするぐらいショットの調子が悪くて半泣き状態です」と明かした。昨年大会優勝者で1つ下の古江には取材の場で記者の後方から「ショットを安定させる方法はなんですか?」と質問する場面も。時に一日10時間と並外れた練習量で知られる21歳は、会場近くの練習場で打ち込むことを示してコースを後にした。