時松隆光、優勝して閉会式で選手会長スピーチ締めを…ゴルフ日本シリーズJTカップ12月3日開幕


今季国内開幕戦のフジサンケイクラシックの開幕セレモニーであいさつする時松選手会長

今季国内開幕戦のフジサンケイクラシックの開幕セレモニーであいさつする時松選手会長

◆時松隆光(27)=筑紫ケ丘GC=5年連続5度目出場<フジサンケイクラシック3位>

 今年から選手会長に就任した時松は、いきなりコロナ禍の難題と向き合った。男子は4月以降、19試合が中止に。試合がない間も「男子ゴルフのために」時松や副会長の池田勇太(34)、石川遼(29)、小鯛竜也(30)ら選手会理事は、オンライン等でファンサービスなどについて5時間にもなる会議を何度も重ねた。緊急事態宣言下で拠点の福岡から移動できない間は池田、石川らに広報活動などをカバーしてもらった。時松は協力態勢で乗り越えたことに「大変ではありました。ただ皆さんの支えがあってやって来られた。感謝しかありません」と頭を下げた。

 自分のゴルフ以外に割く時間が増え、練習時間は例年より減った。それでも今季国内開幕戦・フジサンケイクラシックで3位に入り、今大会出場権をきっちり獲得。「練習時間は限られたけど、一球に課題を持ち、短時間でも内容の濃い練習をしようと心がけた。JTでも結果が出せれば」と18年5月の関西オープン以来のツアー4勝目を視界に入れた。

 最終戦閉会式で選手会長として一年の締めのスピーチがある。就任時に前会長の石川から「スピーチの機会が多いから、うまく対応しなきゃ」と助言を受けた。時松は「石川プロのように、なめらかに話すのは難しい」と笑いつつも「コロナ禍で開催していただけたことに感謝を述べたい。そして21年も男子ゴルフをよろしくお願いします、と」。激動の一年の最後まで責務を全うする。(宮下 京香)

 ◆時松 隆光(ときまつ・りゅうこう)1993年9月7日、福岡市生まれ。27歳。5歳でゴルフを開始。2012年にプロ転向後、16年のダンロップ・スリクソン福島オープンで初優勝。同月のツアー外競技、ネスレ招待日本プロマッチプレー選手権レクサス杯も制し、賞金1億円を獲得。17年、18年のツアーで1勝ずつ挙げて通算3勝。本名は源蔵。168センチ、75キロ。家族は両親。

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