◆ニトリエキシビションゴルフ 第1日(25日、千葉・成田ヒルズCC=7016ヤード、パー72)
第1ラウンドが行われ、日本ツアー通算17勝の石川遼(カシオ)は6バーディー、2ボギーの68で回り、4アンダーで首位と1打差の3位と好発進を切った。
小雨が降って冷え込む中、220ヤードの17番パー3で、珍しい“エース逃し”があった。第1打を放つと、球はピン一直線に飛んで行き、一度カップに入ったが、弾んで飛び出た。ピン奥約10センチについて楽々バーディーとしたが、この一打には「1回入ったよね?」と苦笑いするしかなかった。
ホールアウト後、今大会を生中継するインターネット放送「AbemaTV」の実況席で17番第1打を自ら映像で確認した。「…ですよねー。思っていた通りです。ティーグラウンドからだと何が起きたか分からなかった。(カップに当たる)音だけ聞こえて。でもその音が短かったんですよ。もっとカコココーンって(音が)伸びてほしかったけど」と笑顔で振り返った。
この日は前週のツアー、ダンロップ・フェニックスでプロ初優勝をつかんだ22歳の金谷拓実(東北福祉大4年)と同大会で自己最高2位に入った21歳の石坂友宏(日本ウェルネススポーツ大3年)の勢いに乗るルーキーと同組でラウンドした。「拓実は7つ下かな? 今日は彼らの世代なったつもりでプレーしました。学生の試合をしているような感覚で。僕も中堅になりつつありますね」と大人の表情を見せた。
次戦は前年度覇者として臨む日本シリーズJTカップ(12月3日開幕・東京よみうりCC、報知新聞社主催)が控える。まずは1打差で迎える最終日に向けて「優勝争いができると16番~18番ホールが面白いと思う。そこまで我慢して、拓実も(V争いに)来ると思うので、すごい楽しみですね」と見据えていた。
67をマークした小鯛竜也(30)と市原弘大(38)=ともにフリー=が5アンダーで首位発進を切った。
同大会は日本ゴルフツアー機構と株式会社ニトリが共催し、賞金総額3000万円で優勝賞金は540万円に設定されている。36ホールのストロークプレーで争われ、ツアー外競技のためツアー賞金ランクへの加算はなし。また、新型コロナウイルス感染症対策のため、無観客で行われている。前週のダンロップフェニックスから連戦となる選手やキャディー、関係者は感染予防対策のため、23日にANAのチャーター機で移動してきた。