キャロウェイゴルフが今年2月に発売したフェアウェイウッド「XRシリーズ」が女子プロの間で高い評判を呼んでいる。昨季2勝を挙げ、今季は07年以来の賞金女王への期待が高い上田桃子(28)、昨季3勝で賞金ランク2位のテレサ・ルー(27)ら多くのトッププロが高性能への強い信頼を明かした。
8年ぶりの賞金女王奪回と03年の不動裕理以来2人目の「年間10勝」という壮大な目標を掲げて新シーズンに臨んだ桃子が、新たな相棒にゾッコンだ。XRシリーズのフェアウェイウッドに関して「打ち出しが高く上がってキャリーが出る。打感もすごくいいですね」と力を込めた。これまではX HOTシリーズを使っていたが「HOTよりも飛距離が出ますね」と大きな手応えを感じている。
07年に史上最年少で賞金女王に輝き、08年から米ツアーに本格参戦。日本に主戦場を戻した昨季は、2勝を挙げ強さをアピールした。クラブ選びに関しても高い感性で接しており「自分の手のような感覚で打てないと新しいクラブは使えない」という職人肌。「ただ飛べばいいというわけじゃないんです。XRはスピン量がいい感じ。クラブの進化が選手を楽にさせてくれる時代ですね」
桃子と賞金女王の座を争うとみられるルーも「球が高く上がるし、コントロールがしやすい。強いボールが出るんですよ」と喜んだ。XRはコースやコンディションによってロフト角16度の3ウッドを使用すると言っており「パー5で使う時に球を高く上げたい。ラフからでも上がりやすい」と、特に2オン狙いの際に効果を発揮しているという。
6日から行われた女子ツアー開幕戦のダイキンオーキッドレディス(沖縄・琉球GC)では逆転優勝。昨季最終戦のツアー選手権リコー杯から年またぎの連勝となり、変わらぬ強さを見せつけた。アマチュアゴルファーに対しても「簡単に球が上がるし安定感もありますよ」と勧めた。
ツアー通算7勝を誇る佐伯三貴は「(以前使っていた)X2 HOTより軽く当たるけど、球は軽くない。力んで振らなくてもいいから安心感があります」と話した。ダイキンオーキッドレディスでは沖縄特有の強風に見舞われたが「アゲンストにも強いから大丈夫」と力強かった。
昨季、賞金ランク38位に入り初のシード権を獲得した期待の若手・藤田光里は「球が強く出るし打感がすごくいい。いいウッドに出合えました」とニッコリ。オフのグアム合宿ではショットの練習に重点を置いただけに、新兵器とのマッチングは好材料だ。「去年できなかった優勝をしてみたい」とツアー初Vに意欲を見せた。
若手から中堅まで人気と実力を兼ね備えた女子プロたちが絶賛するXRシリーズ。前作を超える飛びと高弾道を求めるアマチュアには、うってつけのアイテムだ。
◆「New ハイパースピードフォージドカップフェース」は、前モデルからボールスピードの向上だけでなく、オフセンターヒット時の高速エリアも拡大した。
前モデルよりも低く、フェース寄りに配置した「New アンダーカットインナーウェイト」により低・浅重心も向上し、スピン量を抑えた強弾道を実現。さらに進化させたシャローフェース設計により、ボールの上がりやすさと打ちやすさも追求。さまざまな状況で思い切って振っていくことができる。最高レベルの“ぶっ飛び”を追求するXRシリーズは、打ちやすさも兼ね備えることに成功した。
◇「XRフェアウェイウッド」 3、4、5、7、9、11。XR(S、SR、R)3万3000円、TourAD MJ―6(S)5万3000円。※表記金額はいずれも税別。また、「XR PRO シリーズ」は3月20日より発売。
◇問い合わせ キャロウェイゴルフ株式会社TEL0120・300147。詳細は、同社HPで紹介中。