平成のシリーズ男・藤田寛之、ジャンボ超え51歳で日本シリーズ最年長優勝狙う…10年から3連覇


最年長優勝を狙う藤田寛之

最年長優勝を狙う藤田寛之

 ◆報知新聞社主催 男子プロゴルフツアー20年最終戦 日本シリーズJTカップ(3日から4日間、東京・稲城市 東京よみうりCC=7023ヤード、パー70)

 男子プロゴルフツアーの20年最終戦、日本シリーズJTカップは3日から4日間、東京・稲城市の東京よみうりCC(7023ヤード、パー70)で行われる。2010年大会から3連覇の実績がある“シリーズ男”の藤田寛之(51)=葛城GC=は大会最年長Vをもくろむ。

 「平成のシリーズ男」が、今年も東京よみうりCCに帰ってきた。賞金ランク28位の資格で2年連続17度目の出場の藤田は午後2時、“最終組”で10番から9ホールの練習ラウンド。美しい新緑色のグリーンに「今年もグリーンは状態良くて、速いですね。見た目よりもすごく速い」と第一印象を口にした。

 10~12年に大会史上唯一の3連覇を達成したレジェンド。感染症対策で、57回目で大会初の無観客開催に「首都圏に近くて例年、ギャラリーの多い大会ですから寂しいですよね。今年はテレビの前で応援していただけたら」と話した。コロナ禍でツアー中止が相次いだ今年8月「試合勘を求めて」シニアツアーにデビュー。卓越したショートゲームは健在でシニア3戦、レギュラー5戦全て予選を通過した。12年賞金王は「この年で立てたこの舞台を楽しみながら味わいながらプレーしたい」とほおを緩めた。

 今大会で勝てば、96年大会の尾崎将司(49歳312日)の記録を更新して大会最年長優勝となる。20代以降各年代で優勝し、国内男子ツアー通算18勝。「50代でレギュラー優勝、シニア賞金王が直近の目標です」と藤田。コースを熟知するレジェンドが、熟練の技で若手の前に立ちふさがる。(榎本 友一)

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