渋野日向子、「挑戦」「変化」「自立」がテーマ…自分を「新しく作り上げる」


クラブを笑顔でPRする渋野日向子(ピンゴルフジャパン提供)

クラブを笑顔でPRする渋野日向子(ピンゴルフジャパン提供)

 女子ゴルフの渋野日向子(22)=サントリー=が22日、用具契約するピンゴルフの新製品オンラインイベントで今年初めて公の場に登場した。日米両ツアーを掛け持ちする多忙な2021年に向け、「挑戦」「変化」「自立」の3つをテーマに掲げた。渋野は3月の国内ツアー、ダイキンオーキッドレディス(4~7日、沖縄・琉球GC)で今年初戦を迎える。

 明るいオレンジ色のウェアに身を包んだ渋野の口から、自身への期待感がにじんでいた。「今年は米ツアーと日本ツアー、どちらも参戦しながらになる。挑戦し続ける気持ちを忘れることなく、最後まで走り抜けたい。変化して、自分を変えていけたら」と、引き締まった表情で語った。

 挑戦 現在の取り組みに対する、前向きな思いの表れだ。オフはこれまで以上に、100ヤード以内の距離感を合わせることや、再現性を高めるスイングの練習に重点を置いた。「今やっていることを、しっかり試合で試すにはかなりいいと思う」と、次週の今年初戦「ダイキンオーキッドレディス」に向けて気持ちを高めている。

 変化 「自分を変える」。昨秋から「良かった頃(AIG全英女子オープンなど5勝した19年)の自分に“戻る”のではなく、“新しく作り上げる”」としてきた。コロナ禍で開幕が遅れ、成績的にも苦しんだ昨年だったが、最終戦の全米女子オープン(12月)で4位と健闘。過去の成功体験にとらわれるのではなく、技術も精神面でも、より良いものを追求する。

 自立 かねて、今年の目標は「自分を知ること」と掲げてきた。その理由を問われると、「今までは人に頼りすぎていた部分があり、自分自身を深く知らなかった。自分のことをちゃんと知って、考えながらゴルフをやっていかないと。そう思うことが(昨年)米国に行って増えた」と明かした。周囲の助言を受けながらも、これまで以上に自身と向き合い、判断して成長した姿で臨む。

 ツアー本格参戦3年目で初出場となるダイキンオーキッドで幕を開け、海外メジャーにはスポット参戦を予定し、今夏には東京五輪も控える。12月に予定される来年の米ツアー出場権を懸けた予選会もあり、タフな日程だ。「かなり忙しい1年になる」。女子ゴルフ界の主役はさらなる高みを目指し、進み続ける。(岩原 正幸)

 〇…渋野は「突然ですが、YouTubeはじめます」と題してチャンネルを開設し、初回は生配信を行った。チャンネル開設の理由について、「メディアに出ることも少なくなって言いたいことを話す場が減っている。もっと渋野を知ってもらいたい」などと説明。今後の動画の企画では、「超大物アスリートとコラボしております」と予告していた。

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