女子ゴルフ初戦 スタッフ1人が陰性証明ないまま2日間場内で作業していた


大会関係者がPCR検査で陽性と判定され練習ラウンドが全て中止され会場も閉鎖、コース内関係先の消毒作業が行われた(カメラ・今西 淳)

大会関係者がPCR検査で陽性と判定され練習ラウンドが全て中止され会場も閉鎖、コース内関係先の消毒作業が行われた(カメラ・今西 淳)

 女子プロゴルフツアーの今年初戦、ダイキンオーキッドレディス(4~7日、沖縄・琉球GC)の大会事務局は3日、リモート会見を開き、「新型コロナウイルス陽性者判明に関する報告」を行った。同日の練習ラウンドは中止となり、ゴルフ場へ立ち入り禁止となっていたが、大会は予定通り4日間、1日1000人を上限に有観客で実施される。

 事務局の発表によると、今大会に関わる人のPCR検査数は1170件で、うち陽性は2件。

 ◆陽性の1例目 2月26日にPCR検査を受検し、27日に陽性判定。該当者は本大会業務に携わる前で会場に来場しておらず、大会への関与はしないことになった。

 ◆2例目 2月27日にPCR検査を受検し、28日に要再検査の判定…3月2日夜に新型コロナ陽性と確認される。症状は無症状。この方は2月27日に屋外仮設物施工業務に従事していた。午前8時30分から午後5時まで(業務中はマスク着用)、8人で共同作業。食事は1人で摂取し、トイレ等会場施設使用はなし。2日にも、同様の業務に従事。午前9時から午後6時まで(マスク着用)。8人で作業、食事は2人で摂取も2メートルの距離を保ち、時間は5分程度。トイレ等使用はなし。

 3日に保健所から大会側に連絡があり、「本大会に出場する選手、大会関係者には濃厚接触者はいない」という。

 会見したダイキン工業常務執行役員の竹中直文・大会実行委員長は「本大会では大会に関わる全ての皆様の安全を守ることを第一とし、選手、キャディー、ボランティアをはじめ大会関係者は全員が事前のPCR検査を受検し、大会2週間前から検温や体調チェックを行うなどスクリーニングを実施してまいりました。昨夜までのPCR検査の結果、大会関係者2名が陽性と確認されました。陽性者のうちの1名は今大会の業務に携わる前であり、会場に来場しておらず、選手、関係者との接触はありません。もう1名は検査結果の判定前にコース内で作業していた事実が昨夜、判明しましたので、大会事務局では明日からの開催に向けて皆様の安全を最優先に考え、本日の練習ラウンドを中止とし、ゴルフ場への立ち入りを禁止することを決定しました。本日は各所の消毒作業を行い、完了しました。また保健所、医療アドバイザーと連携し濃厚接触者の洗い出し作業を行い、先ほど保健所から、選手、大会関係者には濃厚接触者はいないとの判定の連絡がありました。つきましては予定通り有観客で4日から最終日までの4日間、大会を開催致します。このような事態が起きたことを重く受け止め、今後の感染防止対策を徹底し運営に努めてまいります」と話した。

 日本女子プロゴルフ協会・小林浩美会長(リモート会見に同席)「皆様にご心配とご迷惑をおかけしましたことを心よりおわび申し上げます。今回、陽性となった方の一日も早いご回復をお祈り申し上げます。大会としては主催者様はじめ多くの方々がスクリーニング検査をして、万全な状態で臨むことを徹底してこれまでやってまいりました。残念ながら(3日の練習ラウンドが中止と)完全な形ではできなかったですが、保健所からは選手及び大会関係者には濃厚接触がいなかったと。明日からは大会が開催できる状態になりまして、関係箇所の消毒も無事終わりました。多くの皆様のご協力とご尽力で大会ができることをありがたく思っております。協会としても、これからも徹底した感染予防対策を重ねてまいります」

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