【担当記者が占う】女子ゴルフ、全試合開催ならシーズン52戦!体調維持がカギ


練習グリーンで笑顔を見せる渋野日向子(カメラ・今西 淳)

練習グリーンで笑顔を見せる渋野日向子(カメラ・今西 淳)

 国内女子プロゴルフツアー今年初戦のダイキンオーキッドレディスは4日から4日間、沖縄・琉球GC(6561ヤード、パー72)で行われる。

 今季は過去最高の賞金女王争いが繰り広げられそうだ。新型コロナの影響で20―21年統合シーズンとなった。今年のツアーが全試合開催されれば過去最多計52戦。多くの最高&最多記録が誕生する異例のシーズンとなることが予想される。

 昨年14戦で賞金ランク1位の笹生(9389万円)を筆頭に、既に24人が2000万円以上を稼ぐ。1シーズン獲得賞金では15年にイ・ボミ(韓国)が記録した、2億3049万7057円のツアー史上最高額更新の期待も高まる。

 女王レースは抜群のショット力で、ツアー最多のバーディーを量産して勢いに乗る“21世紀世代”の19歳・笹生が最有力。飛距離に加え、安定感を増した原英が追う。卓越した小技で新人離れした安定感の古江、元世界ランク1位で史上初の日米韓3ツアー賞金女王を狙う申にも可能性。注目の渋野は米ツアー転戦視野で、試合数の面で不利か。

 賞金シード争いも過去最高額での当落が予想される。今季から選手の試合ごとの活躍度を点数化した「メルセデスランク」でも50位以内に入れば翌年のシード権が与えられる。コロナ禍が続く中、1年間体調とゴルフをいい状態に保つことこそが、選手たちにとっては例年以上に大きなカギとなるだろう。(ゴルフ担当キャップ・榎本 友一)

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