河本結、大会新63で3年越し「恩返しを原動力に」連覇王手…3打差8位


9番でチップインバーディーを決めた河本結(カメラ・渡辺 了文)

9番でチップインバーディーを決めた河本結(カメラ・渡辺 了文)

◆女子プロゴルフツアー アクサレディス 第2日(27日、宮崎・UMKCC)

 2019年覇者の河本結(22)=リコー=が3打差8位で出て9バーディー、ボギーなしの63をマーク。大会コース記録を1打更新する猛チャージで、2位に4打差の首位に浮上。昨年大会はコロナ禍で中止となったため、ツアー初の“3年越しの大会連覇”に王手をかけた。今季から主戦キャディーとなった清水重憲氏(46)と築いたマネジメントを徹底する新スタイルでバーディーを積み重ねた。元世界ランク1位の申ジエ(32)=韓国=、稲見萌寧(21)=都築電気=が4打差の2位。

 汗ばむ陽気となった南国・宮崎で、河本の闘志にも火が付いた。リスクを回避した頭脳的なマネジメントでツアー自己最少スコアをたたき出した。「今日は清水さんがターゲットをピンじゃないところに設定して、そこに打っていってバーディーを取った。調子がいいわけじゃないのにスコアが出たのは、そのおかげです」。非公式記録で歴代最多38勝を誇る名参謀に感謝した。

 今オフ、宮崎で清水キャディーらと合宿。コースマネジメントと主戦場の米女子ツアーでの活躍を念頭に、残り100ヤードの距離からのショットに重点を置いて取り組み、この日は4つのパー5で全てバーディーを奪取した。

 ツアー初優勝を飾った2年前と同じく、2日目に4打差の単独首位に浮上。日本女子プロ協会によると、3年越しの大会連覇は1988年のツアー制施行後初だという。「最近大事にしている言葉が『恩返しを原動力に』。私が勝ちたいのは恩返しをしたいから」。大会特別協賛社とスポンサー契約するホステスプロが、恩返しVを最高の形で完結させる。(榎本 友一)

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