稲見萌寧が逆転優勝「難コースで2日連続の66で驚いています」 19歳の山下美夢有は藍さん超えの快挙を逃す


通算12アンダーで逆転優勝を果たし、トロフィーを手に笑顔の稲見萌寧(カメラ・今西 淳)

通算12アンダーで逆転優勝を果たし、トロフィーを手に笑顔の稲見萌寧(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアーヤマハレディース葛城最終日(4日、静岡・葛城GC山名C=6564ヤード、パー72)

 3打差6位から出た稲見萌寧(21)=都築電気=が6バーディー、ボギーなしの66で回り、通算12アンダーで優勝した。第2日終了時点では24位にとどまっていたが、第3日、最終日と連続で66をマークし、大逆転。3週前の明治安田生命レディスに続き、今年2勝目。今季3勝目、通算4勝目を挙げた。

 「この難関コースで2日連続で6バーディー、ボギーなしの66で回れて、自分でも驚いています。今回は無観客開催でしたが、次はギャラリーの皆さんの前で優勝カップを掲げたいです。今シーズンの目標は複数優勝でした。それを達成できたので、次はまだ勝ったことがないメジャーで優勝を目指して頑張ります」。稲見は観客がいない18番グリーンで優勝インタビューに冷静に応じた。

 初日から首位を走り続けた山下美夢有(19)は1打差2位で惜敗し、初優勝ならず。1988年ツアー制施行後、4日間競技の完全Vは2005年日本女子オープンで達成した宮里藍の20歳105日を超える史上初の10代での快挙を、あと一歩で逃した。

 ◆稲見 萌寧(いなみ・もね)

 ▼生まれ、サイズ 1999年7月29日、東京・豊島区生まれ。21歳。166センチ、62キロ。家族は両親。

 ▼ゴルフ歴 9歳から始める。18年のプロテストに一発合格。19年7月のセンチュリー21レディスでツアー史上15人目となる10代で初優勝。昨年10月のスタンレーレディスで2勝目。

 ▼学校 日本ウェルネススポーツ大に在学中。

 ▼ショットメーカー 19年はパーオン率78・2079%で歴代1位。

 ▼オフトレ キックボクシングを初導入し、瞬発力アップ。10~15ヤードの飛距離アップを目指し、一日4食で5キロの体重増。「会う人に『太ももが大きくなったね』と言われる。私には褒め言葉です」

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