松山英樹「15番はティーショット、セカンドもほぼほぼ完璧」単独首位浮上でメジャー初Vに王手


◆米男子プロゴルフツアー メジャー21年初戦マスターズ第3日(10日、米ジョージア州オーガスタナショナルGC=7475ヤード、パー72)

 第3ラウンド(R)が行われ、日本勢唯一出場の松山英樹(29)=LEXUS=は3打差の6位から出て1イーグル、5バーディー、ボギーなしの大会自己最少スコア65をマークし、通算11アンダーで単独首位に立った。15番パー5では初日の8番、第2Rの13番に続く3R連続となるイーグルを奪った。

 ラウンド途中に雷雲接近のため、1時間18分の中断があったが、物ともせず2位以下に4差をつける猛チャージ。8年連続10度目出場となったエースが、日本男子初となる悲願のメジャー制覇を目指す。

 ホールアウト後、松山は公式会見で記者の質問に答えた。

 ―スタート前は、4差の単独首位に立つことを自身で想像していたか。

 「想像してプレーはしていなかったけど、本当にいいプレーができたと思います。明日の朝、今日と同じような朝の感情で、できたらいいと思う」

 ―雷雲接近で中断の後、(10番2打目以降)ミスショットがなかったことについて。

 「今週で一番悪いんじゃないかという、ドライバーショットを打った後中断になったので、これ以上悪いショットはないだろう、と思ってその後はプレーしていました」 

 ―中断中はスマホをのぞいていたように見えたが、何を見ていた?

 「ゲームとかをしたり、何も特別なことはしてないです」

 ―15番のイーグル、16番、17番の連続バーディーの中で自身が思うベストショットは?

 「15番はティーショット、セカンドもほぼほぼ完璧でした。15番の5アイアンのセカンドショットが一番良かったと思います」

 ―ラウンド中、同組のシャウフェレと日本語で話していた?

 「そんなに多くの会話はないけど、(シャウフェレが)日本語で冗談を言ってくれたりしたので、そこで笑ったりはしていました」

 ―18番の第3打はどう攻めたか。

 「ダウンヒル(左足下がりの下り傾斜)で、雨で少しウェットになっていたので、逆にボールが滑ってくれると思った。低めの転がしでうまく寄せることができました」

 ―10年前(=11年大会)にローアマチュアを獲得したことは、今になってどういう意味を持つと考えるか。

 「(東日本大)震災があったので、ここに来られるか分からない状況で、ここに来てローアマチュアを取ることができた。この経験がなかったら今の自分はないと思っていますし、そういう意味では10年前にここでプレーできたというのは、今でも心には残っています」

 ―マスターズでの記憶に残っているプレーは?

 「最初に見たのはタイガー・ウッズが優勝した時。16番のチップインもテレビで見ていたし、そういう思い出もあるので、今いい位置にいられるのはすごくうれしいですし、明日いいプレーができるように準備したいなと思います」

 ―17年8月の優勝以降、4年間勝てなかった要因は?

 「いろいろな問題はあったと思うけど、今年から(目澤秀憲)コーチをつけた。(これまでは)自分一人で、フィーリングだけでやっていた部分を自分が正しいと思い過ぎていて。今は客観的な目を持ってもらいながら、自分が今、正しい方向に進んでいるとは思っている。今年は全然いい成績を残せていないけど、今週は3日目までいいプレーができている。明日もできると思って準備したいなと思います」

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