米男子プロゴルフのメジャー、マスターズをアジア人で初めて制した松山英樹(29)=LEXUS=が14日、オンラインで帰国会見を開いた。
会見前日の13日に帰国したという松山は、アジア人で初めて袖を通したマスターズ優勝者の称号「グリーンジャケット」を身にまとって登場。日本のメディアの前で改めて喜びを語った。
―2011年の東日本大震災後に初めてアマチュアで出場し、ローアマチュアを獲得。あれから10年たって優勝を果たし、被災地への思いは。
「10年前の大変な時に送り出してくれたという感謝の気持ちは忘れてないです。10年って早いのか、遅いのか分からないけど、こうやってグリーンジャケットを着て会見ができているのは僕自身もうれしいですし、何かいい報告ができたんじゃないかと思います」
―タイガー・ウッズが制した97年大会を見てマスターズに憧れたという。マスターズVを夢見るジュニアへの思いは。
「最後ガッツポーズをできなかったのであまり格好良くはないんですけど、上がり方も格好悪いですし。でもこうやって日本人が、このグリーンジャケットを着れるんだ、と証明できた。僕がタイガーのようになりたいと思ったように、子供たちが僕みたいになりたいと思ってくれればすごくうれしいなと思っています」
―今後はどんなゴルファーになっていきたいか。
「今までやってきたことと変わらず、全力でゴルフに取り組みたい。たぶん今まで以上に注目されることが多くなると思います。今まで良くない行いとか、クラブをたたきつけたりとか、そういうところがたくさんあったと思います。そういうことも見られていると思って気をつけていきたい」
―マスターズに続く残り3つのメジャータイトルに期待が膨らむが。
「本当に終わったばかりなので、初めてクラブをあまり握りたくないなと、まだ頭が切り替わっていない状況です。しっかりと切り替わった時にまたメジャーで勝てるように。いい戦いをして、日本のファンの皆さんにいい報告ができるように頑張りたいと思います」