◆米女子プロゴルフツアー ロッテ選手権 第3日(16日、米ハワイ州カポレイGC=6563ヤード、パー72)
11打差の41位で出た渋野日向子(22)=サントリー=が6バーディー、ボギーなしで、米ツアーでの自己最少スコアに並ぶ66と猛チャージ。通算11アンダーとし10打差の23位に浮上した。2打差の単独首位から出た笹生優花(19)=ICTSI=は71と踏ん張り、17アンダーで4打差の3位と優勝戦線に残った。65をマークしたリディア・コ(ニュージーランド)が21アンダーで単独首位。
会心のプレーで“しぶこチャージ”だ。渋野は1番パー5でグリーン手前から第3打をピン奥1メートルに寄せてバーディー先行。2番で1メートル半、3番は3メートルのパットを沈め、3連続と快調。18番パー4でも第2打をピン手前から果敢に攻めてバーディーで締めた。
米ツアーでは優勝した19年AIG全英女子オープン初日に並ぶ自己ベストの66。今大会初日に続く同ツアーで自身2度目のボギーなしで回り、「(3連続は)めちゃくちゃ気持ち良かった。ノーボギーは私には珍しい」と思わず笑みがこぼれた。
予選ラウンド(R)2日間に比べ、風は穏やか。それでも第2R後の「数字を上げる」を有言実行し、フェアウェーキープ率は92・9%、パーオン率は第2Rの61・1%から77・8%へ。ショットを安定させ、「最初からピンを狙っていけたのは良かった」と自信を見せた。
来年の米ツアー出場権獲得を目指し、出場試合でポイントを稼ぐことが重要だ。残り18ホールへ「この流れで迎えることはなかなかない。すごく楽しみ」と渋野。首位とは10打差あるが、上昇気流に乗って駆け上がる。
◆渋野のツアー自己ベストスコア 米ツアーではメジャー初制覇した19年8月のAIG全英女子オープン初日に「66」をマークし、1打差2位発進。日本ツアーでは8打差から逆転優勝を果たした同年9月のデサント東海クラシック最終Rでマークした「64」が自己ベストスコア。