
金谷拓実
国内男子ツアーを主管する日本ゴルフツアー機構(JGTO)は17日、2021年初戦の東建ホームメイトカップ(三重・東建多度CC名古屋=7081ヤード、パー71)の最終ラウンド(R)18ホールを18日に行うと発表した。第1Rに出場した16年大会覇者・金庚泰(34)=韓国=の新型コロナウイルス陽性が16日に判明し、17日の第3Rは中止。大会は第2Rまでの36ホールで成立しているが、大会続行により計54ホールの短縮競技となり、賞金加算額は75%になることも決まった。
JGTOによると、金と濃厚接触の疑いがあった朴銀信(31)=韓国=と帯同キャディーの2人は17日に「陰性」が判明した。第1Rに金と同組だった時松隆光選手会長(27)=筑紫ケ丘GC=、香妻陣一朗(26)=フリー=の2人もPCR検査で「陰性」となり、体調も良好だという。金の行動履歴をもとに大会会場内は消毒作業が施され、JGTOと大会事務局側が長時間の話し合いをした結果、開催が決定。感染症予防対策を徹底し、18日も万全の状態で大会を運営する方針だ。
1番、10番からのスタートで第1組はそれぞれ午前7時30分にティーオフ。第2Rを終えて注目ルーキーの金谷拓実(22)=フリー=が、通算10アンダーの単独首位。ツアー史上5人目のアマチュア優勝を目指す中島啓太(20)=日体大3年=は2打差3位。2人は午前9時20分スタートの最終日最終組で対決する。
賞金ランク3位の金谷はこの日、練習場で約1時間の調整。「どんな状況でもいつもと変わらず、集中してプレーしたい」などとJGTOを通じてコメントした。勝てば、賞金ランクトップに自身初めて立つ最終Rに臨む。(榎本 友一)