宇喜多秀家の末裔かも!?19歳アマ宇喜多飛翔、1差3位で天下取りへ好発進


2番、ティーショットを放つ宇喜多飛翔

2番、ティーショットを放つ宇喜多飛翔

◆男子プロゴルフツアー 関西オープン 第1日(22日、兵庫・有馬ロイヤルGCロイヤルC=7103ヤード、パー71=一般非公開)

 戦国武将・宇喜多秀家の末裔(まつえい)の可能性があるという宇喜多飛翔(つばさ、19)=大阪学院大2年=が、6バーディー、1ボギーの66で回り5アンダーで1打差3位と好発進。プロを押しのけて、2019年11月の金谷拓実以来となるツアー史上5人目のアマチュア優勝を視野に入れた。65の石坂友宏(21)=日本ウェルネススポーツ大4年=と池村寛世(25)=ディライトワークス=が6アンダーで首位。

 アマチュアの19歳・宇喜多が“下克上”へ絶好のスタートを切った。出だしの10番で7メートルのパットをねじ込んでバーディーが先行。最終9番では残り145ヤードの第2打をピッチングウェッジでピン2メートルにつけてバーディー締めした。19年ブリヂストンオープン(21位)に続くツアー2戦目で3位の好発進に、「バーディーが来たらラッキーぐらいでプレーしていた。ミスがなかった。100点」と納得の表情だ。

 「岡山弁が嫌い…」と普段から方言こそ控えているが、岡山県生まれに胸を張る。安土桃山時代に「備前岡山城主」として豊臣秀吉に重用された武将・宇喜多秀家とは“縁”があるようで「親戚が途中まで家系図を調べた」と末裔の可能性があるという。自身も「豊臣の五大老というのは知っている」と興味津々だった。

 今月3日のオーガスタ・ナショナル女子アマチュア選手権では、梶谷翼(17)が日本人で初めて米国・オーガスタナショナルGCで優勝。同じ岡山県勢の“つばさ”の快挙だが「面識があるくらい」と苦笑い。ただ、ともに「世界」で戦う夢は共通する。「大学在学中にツアーで優勝できたらプロになる道は近い」と宇喜多。今年のマスターズを制した松山英樹、金谷らに続くツアー史上5人目のアマチュア優勝へ攻め続ける。(宮下 京香)

 ◆宇喜多 飛翔(うきた・つばさ)2001年5月16日、岡山県生まれ。19歳。10歳でゴルフを始め、岡山・関西高3年時の19年6月のトヨタジュニアワールドカップで2位。同10月のブリヂストンオープンにツアー初出場で21位。大阪学院大ゴルフ部では1年時からレギュラー。ドライバー平均飛距離は300ヤード。憧れはタイガー・ウッズ。177センチ、80キロ。

 ◆宇喜多 秀家(うきた・ひでいえ) 安土桃山時代の戦国武将。1572年、備前国「岡山城」の城主であった宇喜多直家の次男として生まれる。10歳で家督を継ぎ、織田信長の命で豊臣秀吉の軍に参加。のちに天下を取った秀吉に重用され、五大老の一人となる。1600年関ケ原の戦いで西軍について敗れるまで備前・美作・備中半国など57万石を領した。

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