開幕2日前に発熱した小田孔明、64で暫定6位浮上「この試合は出られるだけでいい」…PCR検査は陰性


9番、ラフから第2打を放つ小田孔明 (カメラ・馬場 秀則)

9番、ラフから第2打を放つ小田孔明 (カメラ・馬場 秀則)

◆男子プロゴルフツアー 関西オープン 第3日(24日、兵庫・有馬ロイヤルGCロイヤルC=7103ヤード、パー71=一般非公開)

 2014年賞金王の小田孔明(42)=フリー=が8打差の39位から出て1イーグル、5バーディーの64をマーク。通算9アンダーに伸ばし、3打差の暫定6位に順位を押し上げた。“裏街道”と呼ばれる10番から出て、スタートホールでグリーン手前、ピンまで18ヤードからいきなりチップインイーグルを奪った。折り返しの18番では13メートルの下りのパットを決めてバーディー。後半は2番、4番、6番、9番と4つのバーディーで伸ばした。

 開幕2日前の20日午後2時頃に38度の発熱。新型コロナウイルスに感染した可能性もあるとして、今大会出場に向けて一度受けたPCR検査を発熱後に再受験し「陰性」が確認されて出場が認められた。そこからのナイス“カムバック”を見せた小田は「この試合は出られないと思っていたから…出られるだけでいいと思っているんです」とホッとした表情を見せた。

 20日に会場で9ホールの練習ラウンドで調整し、その後、宿泊するホテルに戻って入浴。その間に「(体調に)違和感があって」と熱を測ると38度まで上がっていた。その30分後に再度測ったら37・8度。すぐに大会主管の日本ゴルフツアー機構(JGTO)に報告した。近隣の病院でPCR検査を受け、翌日はホテルから一歩も出ずに安静にした。21日午後4時頃に検査結果が出て「陰性」が確認され、ようやく今大会に出場できることが決まった。

 発熱の要因は、3年前に発症した花粉症によるものと考えられ「毎年この時期はひどくて。でも味覚とかはあったし、喉が痛いだけだった」。20日にともに練習ラウンドを行った選手2人も開幕前日の21日は会場で調整することが認められず「自分のことよりも2人のことばかり考えていた。自分のせいでツアーに迷惑がかかると思った。改めて(感染に)気をつけようと思いました」と安どした。

 14年大会などこの年、2勝を挙げて賞金王に輝いた。6年半も優勝から遠ざかったが、ここに来てチャンスが到来。「後厄だからかな。6月にやっと終わります。このご時世なので改めて気をつけないといけないですね」と小田。42歳の実力者は、まずは体調万全で最終日を迎える。

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