175センチ、51キロの「やせもと」安本大祐が浮上 超軽量がセールスポイント


安本大祐

安本大祐

◆男子プロゴルフツアージャパンプレーヤーズチャンピオンシップ・サトウ食品第2日(7日、栃木・西那須野CC=7036ヤード、パー72)

 午前組が終了。3打差8位からスタートした安本大祐(34)=テラモト=が、1イーグル、4バーディー、2ボギーの68で回り、通算8アンダーにスコアを伸ばし、首位と2打差の4位に浮上した。午前組終了時点では浅地洋佑(27)=フリー=と、韓国のH・W・リュー(39)=フリー=が通算9アンダーでトップ。午後組の高山忠洋(43)=スターツ=が11ホールを消化し、通算10アンダーの首位でプレー中。石川遼(29)=カシオ=は前半9ホールを4バーディー、ボギーなしで回り、通算5アンダーで45位から24位に浮上している。先週の中日クラウンズでツアー6年ぶりの3勝目を挙げた岩田寛(40)=フリー=は前半終了後、腰痛のため、棄権した。

 175センチ、51キロの超軽量ゴルファー安本が、那須の名コースで存在感を発揮した。連日68で回り、通算8アンダーで上位に進出。2010年のツアーデビュー後、前半2日間の自己最高スコアを3打も更新した。ツアー自己最高成績は14位(2度)を大きく上回るチャンスを得た。

 安本の特徴は驚異的な「軽さ」だ。公式プロフィールは体重55キロだが、実際は「51キロか52キロ。(55キロ)はサバを読んでいます」と笑う。

 一時、周囲のアドバイスを受けて増量を試みた。「3か月ぐらいプロテイン飲んだり、寝る前に無理やりラーメン食べたりしましたが、おなかを壊して、500グラムやせましたね」と苦笑いした。

 細身ながら2019年の平均飛距離は306・69ヤード。ラウンド数不足で参考記録だがランク4位相当の飛ばし屋だ。飛距離の秘けつについて「スイングアークとヘッドスピード。体重はあまり関係ないと思う」と堂々と話した。

 “やせもと”ならぬ安本は、今では、やせていることに誇りを持つ。「一度、一緒に回ると覚えてもらえる」。プロゴルファーとしてのセールスポイントと心得ている。

 さらに大きな志もある。「この体形で優勝できれば体格に恵まれない子供たちに、どんな体形でも勝てる、というところを見せたい」。その言葉には“重み”があった。

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