男子プロゴルフの日本ツアー賞金ランク1位の注目ルーキー・金谷拓実(22)=フリー=が15日、次週のメジャー、全米プロ選手権(20日開幕・米サウスカロライナ州キアワアイランドリゾート)に向けて羽田空港から渡米した。7月中旬まで欧米ツアーを転戦する自己最長の海外遠征となることを明かし、旅立った。
関係者とともに、短く散髪して契約するポロのポロシャツ姿で姿を見せた金谷は「武者修行じゃないですけど、(7月の)全英オープンまで海外でずっと試合に出られるのは、ワクワクの方が大きいですね。良い経験にもなると思うし、結果も残したい」とうなずいた。
世界ランクは日本勢2番手の76位。全米プロ選手権の2週後の米ツアー、メモリアル・トーナメント(6月3日開幕・米オハイオ州ミュアフィールドビレッジGC)に主催者推薦で出場する。
その後は、世界ランク60位以内に入っていなければ、米国内で全米オープン予選会で出場権獲得を目指す予定。全米オープン後は渡欧し、欧州ツアーのBMW招待(24日開幕・ドイツ)への主催者推薦での出場も決まったという。さらに、7月の欧州ツアーへの出場も模索しており、既に出場権を持つ全英オープン(15日開幕・ロイヤルセントジョージズ)後までは帰国しない予定だ。
マスク姿で「欧州ツアーは来年のシード(獲得)に向けて、ポイントランクが関係してくる。海外でも、どの試合でも、どんなコースでも自分のベストを出し切ることが大事」と、アマチュア時代からブレない信念を口にした。
報道陣から東北福祉大の先輩で、マスターズ王者の松山英樹(29)との全米プロ選手権での練習ラウンド予定について聞かれると「松山さんもいろいろお忙しいと思う。今週も試合に出られていて疲れていると思うので。僕が行くと、練習とかでもすごい気を使って下さるので。でも、一緒に練習できる機会があれば僕にとってはすごいいいことだし。とにかく邪魔にならないように。『マスターズ、おめでとうございます』とだけは直接、お伝えしたいです」と笑顔で偉大な先輩を気遣った。