186センチの大器、星野陸也が圧勝で賞金ランク首位浮上 来週から世界メジャー挑戦


堂々と歩く星野陸也

堂々と歩く星野陸也

◆男子プロゴルフツアー アジアパシフィック ダイヤモンドカップ 最終日(16日、神奈川・相模原GC東C=7298ヤード、パー72)

 首位から出た星野陸也が5バーディー、2ボギーの69で回り、通算13アンダーで、2位に4打差をつけて圧勝した。今年2勝目。コロナ禍のため20年と21年が統合された今季、3勝目で、賞金ランクでは金谷拓実を抜いて首位に浮上した。通算5勝目。2位はフィリピンのジュビック・パグンサン。石川は10打差の20位に終わった。

 関東屈指の難しい林間コース。さらに雨と風が加わり、タフなコンディションとなったが、身長186センチ、体重76キロの恵まれた体格を持つ星野が、堂々と勝ちきった。560ヤードの8番パー5では2オンに成功し、悠々とバーディー。11番、12番で連続ボギーをたたいたが、続く13番パー4では第1打でグリーン手前まで運び、バーディー。計五つのバーディーを重ねた。

 今大会開幕前日の12日に25歳の誕生日を迎えた。その直前、うれしい誕生日プレゼントがあった。「全米プロ(20~23日)に出場できる、という連絡がありました」と笑顔で話した。全米プロ出場後には米国で全米オープン(6月17~20日)の予選会にも挑戦する意向を持つ。さらには今大会の優勝によって、世界最古のメジャー、全英オープン(7月15~18日)の出場権もゲットした。

 賞金ランクで金谷拓実を抜いてトップ立った星野は、今後、世界ランクでも金谷に競り勝てば、マスターズ覇者の松山英樹に次いで、日本勢2番手として東京五輪出場のチャンスもある。「東京五輪が開催されるのであれば出たいですね」と静かに闘志を燃やす。

 2019年の平均飛距離は300・3ヤードでランク12位。スケールの大きな25歳は、松山英樹に続いて世界で勝負できる可能性を持つ逸材だ。「松山さんのマスターズ優勝は格好良かった。感動しました。僕も早く米ツアーに行きたい」と世界の舞台を見据える。

 国内の優勝に満足することなく、17日に渡米する。アジア太平洋チャンピオンとなった星野陸也は、堂々と世界に向かう。

 ◆星野 陸也(ほしの・りくや)1996年5月12日、茨城・友部町(現・笠間市)生まれ。25歳。6歳からゴルフを始める。2015年に水城高から日大へ進学も、2年で中退し、16年にプロ転向。18年フジサンケイクラシックでツアー初優勝し。通算5勝。愛称は小学時代から親交がある石川遼が名付けた「リッキー」。186センチ、76キロ。家族は両親と姉、妹。

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